流域面積(りゅういき めんせき、英語the size of a catchment area [1])は、地理学等の分野における専門用語の1つ。ある河川に対して、降水)が集まる(流れ込む)範囲を流域と言い、その面積流域面積と言う。集水面積(しゅうすい めんせき)という表現もある[2]

概説 編集

流域面積と河川の流量・水量は比例する関係にある(実際には、降水量などの気候に左右される)。したがって、河川規模を示す指標としては「長さ」よりも適切な場合が多い。

「その河川の水面の総面積」ということではない。

降水が、山脈の北側は日本海、南側は太平洋に流れるような場合、その山脈を分水嶺と呼ぶ。水は標高の低いほうへ流れるため、流域の境目は必然的に標高が周囲より高い。

流域面積が世界最大の河川は、アマゾン川である。日本では、関東地方の大半を流域とする利根川が最大である。

流域面積の統計 編集

世界
順位河川名流域面積
1アマゾン川7,050,000 km2
2コンゴ川3,680,000 km2
3ミシシッピ川 - ミズーリ川3,250,000 km2
4ラプラタ川 - パラナ川3,100,000 km2
5ナイル川2,870,000 km2
6エニセイ川2,700,000 km2
7オビ川2,430,000 km2
8レナ川2,420,000 km2
9アムール川1,855,000 km2
10長江1,807,000 km2
上位10位まで、"The Times Atlas of the World, 2004" による。[3]
日本
順位河川名流域面積
1利根川16,840 km2
2石狩川14,330 km2
3信濃川11,900 km2
4北上川10,150 km2
5木曽川9,100 km2
6十勝川9,010 km2
7淀川8,240 km2
8阿賀野川7,710 km2
9最上川7,040 km2
10天塩川5,590 km2
上位10位まで、国土交通省資料による。[4]

引用文献 編集

統計数値
  • 国立天文台理科年表 平成20年』(第81冊)丸善、2007年11月30日、1034頁。ISBN 978-4-621-07902-7 

脚注・出典 編集

  1. ^ 研究社. “流域面積 <流域>”. 新和英中辞典. Weblio辞書. 2010年4月10日閲覧。
  2. ^ 集水面積”. Weblio辞書. 2010年4月10日閲覧。
  3. ^ 国立天文台、2007年、地 20頁(584頁)。
  4. ^ 一級河川水系別延長等

関連項目 編集