村田雄浩

日本の俳優

村田 雄浩むらた たけひろ[1]1960年3月18日[2] - )は、日本俳優。身長180センチメートル、体重81.5キログラム[2]バイ・ザ・ウェイ所属。

むらた たけひろ
村田 雄浩
生年月日 (1960-03-18) 1960年3月18日(64歳)
出身地日本の旗 日本・東京都
身長180 cm
血液型A型
職業俳優
配偶者村田映里佳(2006年 - )
事務所バイ・ザ・ウェイ
公式サイト村田雄浩
主な作品
テレビドラマ映画
 
受賞
日本アカデミー賞
優秀助演男優賞
1993年おこげ
その他の賞
キネマ旬報ベスト・テン
助演男優賞
1993年ミンボーの女』『おこげ
毎日映画コンクール
男優助演賞
1993年ミンボーの女』『おこげ
日刊スポーツ映画大賞
助演男優賞
1993年ミンボーの女』『おこげ
日本映画批評家大賞
男優女優賞
1993年『おこげ』
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2014年野のなななのか
2020年海辺の映画館―キネマの玉手箱
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来歴 編集

東京都出身[3]。小学5年生より越谷市で育ち、越谷市立北陽中学校埼玉県立三郷高等学校出身[注釈 1]

少年時代は柔道に励み、ディズニーや黒沢映画への憧れから、16歳で劇団ひまわりに入団。のち、仲間と自主映画を撮り始め[4]、劇団「アクターズ・スリル&チャンス」を結成(1998年解散)。

1979年思えば遠くへ来たもんだ』(朝間義隆監督)でスクリーンデビュー[3]

澪つくし』などを経て、1992年の『ミンボーの女』や『おこげ』の演技により、キネマ旬報賞報知映画賞日本アカデミー賞などの数々の映画賞を受賞し[3]、役者としての地位を確立した。

映画では大林宣彦作品に複数回起用されたほか、ゴジラシリーズには、主演から端役までの様々なポジションで計5作に出演している。

デビュー当初は強面で屈強な役柄が多かったが、温和な人柄と純朴とした雰囲気から人気を得る[注釈 2]。素朴な笑顔や自然で味のある演技、脇を固める渋い演技に定評がある[5]。ゴジラシリーズの監督を務めた大河原孝夫は、細かい注文をしなくてもうまく人間味を出し、しっかりとした芝居ができると評している[6]

数は少ないながらも洋画吹替への出演経験があり、スタンリー・キューブリック監督作の『フルメタル・ジャケット』では厳しい訓練の末に精神に変調をきたすレナード役を担当。村田の演技に関し、キューブリックからも賛辞を送られた[7]

2006年10月13日に20歳年下の女優中江里香(現:村田映里佳)と結婚[8]

人物 編集

俳優を目指したきっかけは、小学生のころにゴジラシリーズを観て、自身もゴジラのいる画面の中に入りたいと思ったことであった[9]。『ゴジラ2000 ミレニアム』で演じた篠田雄二は、ゴジラへの憧れや興味が自身と重なっていると感じ、内面は作り込まず自身の想いをそのままぶつけたという[9]

『渡る世間』出演以降は泉ピン子との共演も多く、ピン子夫妻とはプライベートでも家族ぐるみの付き合いで、実弟のように可愛がられている。

趣味は乗馬ボウリングで、特にボウリングは2012年にパーフェクト(300点)を達成したほど。プロ顔負けの腕前で『ダウンタウンDX』では「見知らぬ若者に『今時、マイボール持って来てる』と言われた際は本気で殺意を覚えた」と告白したほど(2015年には日本プロボウリング協会より名誉プロボウラー第1号として金色のワッペンを授与されている)[10]

プライベートでは渡辺謙柳葉敏郎西村まさ彦などと親交がある。

ファッションとしては動きやすいジャージが日常着という。

『ゴジラ2000 ミレニアム』で娘役を演じた鈴木麻由は、村田について優しく面白かったと述べている[11]

受賞歴 編集

全て『おこげ』によるもの。

出演 編集

テレビドラマ 編集

その他のテレビ番組  編集

映画 編集

Vシネマ 編集

  • 極道の掟1,2(2016年)全2作 - 啓和会若頭補佐 山崎組組長 山崎健一 役
  • 孤高の叫び1,2(2018年)全2作 - 勝花組組長 三田村崇 役
  • GOKU・OH 極王 1,2,3(2019年) - 大阪道頓堀 カフェバーのマスター 役

舞台 編集

CM 編集

吹き替え 編集

音楽作品 編集

  • どんなにうまい嘘だって(高島礼子とデュエット)(2000年11月01日) - CDシングル
    黄桜「呑」CMイメージ・ソング (TKDA-72048,ミノルフォン

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 1期生で生徒会長を務めていた[要出典]
  2. ^ 「なぜか(東京出身なのに)東北出身者の役が多く、東北弁を話す役が多い」とコメントしたこともある[要出典]

出典 編集

  1. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 129, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  2. ^ a b 村田雄浩”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年1月11日閲覧。
  3. ^ a b c NHK. “村田雄浩|NHK人物録”. NHK人物録 | NHKアーカイブス. 2020年6月24日閲覧。
  4. ^ 思い続けるのも才能…村田雄浩 2015年3月23日付 夕刊読売新聞「臥薪笑胆」最終回
  5. ^ 黄桜酒造、「呑」CMキャラクターに村田雄浩起用”. 日本食糧新聞電子版. 2020年6月24日閲覧。
  6. ^ 「インタビュー 大河原孝夫」『ゴジラVSモスラ』東宝出版・商品事業室〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.7〉、1993年1月15日、76頁。ISBN 4-924609-43-9 
  7. ^ 吹替版の演出を担当した原田眞人の取材記事より
  8. ^ “妻は20代…村田雄浩50歳目前パパになる”. スポーツニッポン (スポーツニッポン新聞社). (2009年9月24日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/09/24/kiji/K20090924Z00001740.html 2022年1月23日閲覧。 
  9. ^ a b 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 1999, p. 22, 「インタビュー 村田雄浩」
  10. ^ 公益社団法人日本プロボウリング協会ウェブサイト「公認トーナメント」参照。
  11. ^ 東宝SF特撮映画シリーズSPECIAL EDITION 1999, p. 31, 「インタビュー 鈴木麻由」
  12. ^ 《2020年大河ドラマ》“戦国武将&戦国の華” 出演者発表”. 大河ドラマ 麒麟(きりん)がくる. NHK (2019年6月17日). 2019年6月17日閲覧。
  13. ^ “<孤独のグルメ>シリーズ初の配信オリジナル作品が一挙配信決定!松重豊「当番組の黒歴史になること請け合いです」”. WEBザテレビジョン (KADOKAWA). (2022年3月18日). https://thetv.jp/news/detail/1076303/ 2022年3月18日閲覧。 
  14. ^ 【キントリ週報】前代未聞!? 警察官が特別取調室に籠城!newswalkerplus(2017年4月27日), 2017年4月27日閲覧。
  15. ^ “田中圭主演「ブラックポストマン」遠藤雄弥、三浦誠己、浅田芭路らゲスト解禁”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年8月13日). https://natalie.mu/eiga/news/536685 2023年8月13日閲覧。 
  16. ^ “日越外交関係樹立50周年記念ドラマ「ベトナムのひびき」放送決定のお知らせ”. 日本放送協会. (2024年2月4日). https://www.nhk.jp/g/blog/bph4pfc836gp/ 2024年2月9日閲覧。 
  17. ^ 桑田佳祐のボウリング特番、日米オールスターが集結 オリコン 2019年1月3日閲覧, 2019年1月3日配信
  18. ^ “BSプレミアムがお引っ越し!カウントダウンSP BSプレミアムがお引っ越し!カウントダウンSP(情報・ワイドショー) | WEBザテレビジョン(0302-1)”. WEBザテレビジョン. (2023年11月30日). https://thetv.jp/program/0001040302/1/ 2024年2月16日閲覧。 
  19. ^ “「宮古島物語ふたたヴィラ」の続編が公開決定、マドリード国際映画祭でダブル受賞”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年9月8日). https://natalie.mu/eiga/news/540192 2023年9月8日閲覧。 
  20. ^ ファンケルヘルスサイエンス 「えんきん」のCM開始、商品売上前年比70%増へ”. 通販新聞 (2015年7月16日). 2015年7月16日閲覧。

参考文献 編集

  • 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。 
  • 『GODZILLA 2000 MILLENIUM』東宝 出版・商品事業室〈東宝SF特撮映画シリーズ SPECIAL EDITION〉、1999年12月11日。 

外部リンク 編集