大阪ビジネスパーク駅

大阪府大阪市にある大阪メトロの駅

大阪ビジネスパーク駅(おおさかビジネスパークえき)は、大阪府大阪市中央区城見一丁目にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 長堀鶴見緑地線駅番号N21

大阪ビジネスパーク駅
4号出入口(2016年8月)
おおさかビジネスパーク
Osaka Business Park
(大阪城ホール前)
N20 森ノ宮 (1.1 km)
(0.7 km) 京橋 N22
地図
所在地大阪市中央区城見一丁目3-13
北緯34度41分31.71秒 東経135度31分46.87秒 / 北緯34.6921417度 東経135.5296861度 / 34.6921417; 135.5296861 (大阪ビジネスパーク駅)
駅番号 N21 
所属事業者大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
所属路線長堀鶴見緑地線
キロ程7.8 km(大正起点)
駅構造地下駅
ホーム島式 1面2線
乗車人員
-統計年度-
5,564人/日(降車客含まず)
-2020年-
乗降人員
-統計年度-
11,469人/日
-2020年-
開業年月日1996年平成8年)12月11日
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配線図

なお、駅路線図などには表記されていないが、車内アナウンスでは「大阪城ホール前」と案内されている。駅備え付けのポケット時刻表には、略称を用いて「OBP」駅と表記されている。

地上面からプラットホームまでの高さが32.3メートルであり、Osaka Metroの駅では一番深い駅となっている。このため、改札とホームを結ぶ階段とエスカレーターは非常に長い。

歴史 編集

駅構造 編集

ホーム。天井部分が特徴的となっている。

島式ホーム(延長135メートル、幅9.7メートル)1面2線を有する地下駅である[1]。改札口は1か所のみ。大阪城ホールへは森ノ宮寄りの出入口が近い。

当駅はドーム前千代崎管区駅に所属しており、同副管区駅長が当駅と京橋駅蒲生四丁目駅を管轄する。

掘削は、世界初の「3連型マルチフェイスシールド機」(単線用シールドトンネルを3本並べたもの。「3連マルチフェイスシールド工法」ともいう)を使用しており[2]、3本のうち中央のトンネルをホームとする構造を採用した。シールドトンネルの断面を活かした未来的なデザインが特徴である。

のりば 編集

番線路線行先[3]
1 長堀鶴見緑地線京橋門真南方面
2心斎橋西長堀大正方面

駅のデザインテーマ 編集

改札外コンコースにあるガラス玉の装飾

駅のテーマは「未来と星空」である。ホームはシールドトンネル断面をそのまま活かした丸天井が特徴で、タイルと金属パネルを使った未来志向のデザインとなっている。コンコース壁面は星空をイメージしたキラキラ光るガラス玉を埋め込んだものとなっている。当駅は、各駅のデザインが非常に凝っている長堀鶴見緑地線の駅のホームの中でも最も特徴的なデザインとなっている。

利用状況 編集

2020年11月10日の1日乗降人員11,469人(乗車人員:5,564人、降車人員:5,905人)である[4]

近年の利用状況は下表の通りである。

年度別利用状況(大阪府統計年鑑より)
年度調査日乗車人員降車人員乗降人員
1998年11月10日4,5734,3428,915
2007年11月13日5,3415,74311,084
2008年11月11日5,2245,76910,993
2009年11月10日5,3085,56910,877
2010年11月09日5,0435,39610,439
2011年11月08日5,5476,22011,767
2012年11月13日5,7466,17311,919
2013年11月19日4,9495,48210,431
2014年11月11日6,1796,59612,775
2015年11月17日6,5026,92013,422
2016年11月08日6,3506,76313,113
2017年11月14日6,2317,03713,268
2018年11月13日6,9387,27514,213
2019年11月12日6,8927,49214,384
2020年11月10日5,5645,90511,469

駅周辺 編集

バス 編集

大阪シティバス城見一丁目停留所が城見通に設置されている。

その他 編集

  • 改札を入ってすぐ右手の壁には、平成7年度に受賞した土木学会技術賞受賞(「世界初の三連型MFシールドによる地下鉄駅の建設」)のレリーフが展示されている。
  • 当駅直上にある松下IMPビル1990年竣工)の地階には、ビル建設時に将来の地下鉄乗り入れを計画して造られた、ホームの一部となる構造物(1面2線)が存在する[5]。しかし、河川を横切る施設の許可基準が変更され、近接する寝屋川第二寝屋川の河底から5-6メートル下に位置していた松下興産によるホームが利用不可能となり[5]、新基準に対応するホームがビルの直下に建設されたためこの構造物は駅舎として使用されず、「幻のホーム」となっている[注釈 1][5]。ホームこそ用いられなかったものの、改札口やコンコースは当初の計画通り使い、設備室にも利用し松下興産による構造物の8割が活用されている[5]
  • 大阪城ホールでイベントが実施されることがあるため、列車は当駅から混雑することがある。
  • 1997年3月7日までは、付近に駅から片町橋を渡った先にJR片町線片町駅があった。
  • 玉造駅 - 京橋駅間はJR大阪環状線と並行し駅名も同じだが、当駅のみ大阪環状線と駅名が異なりなおかつ位置も大きく離れている。これは森ノ宮駅 - 京橋駅間で長堀鶴見緑地線が大阪環状線より西側に大きくずれるためである[6]

隣の駅 編集

大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
長堀鶴見緑地線
森ノ宮駅 (N20) - 大阪ビジネスパーク駅 (N21) - 京橋駅 (N22)
  • ( ) 内は駅番号を示す。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 当ビル地下に「既設構築」があることを示す図面が掲載されている。 「トンネルと地下」Vol.24 1993年12月号 土木工学社

出典 編集

  1. ^ 石本隆一『大阪の地下鉄 -創業期から現在までの全車両・全路線を詳細解説-』産調出版、1999年、ISBN 4-88282-206-7、p.112
  2. ^ https://trafficnews.jp/post/131180/2
  3. ^ Osaka Metro|大阪ビジネスパーク”. 大阪市高速電気軌道. 2023年6月10日閲覧。
  4. ^ 路線別乗降人員(2020年11月10日 交通調査)” (PDF). Osaka Metro. 2021年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月8日閲覧。
  5. ^ a b c d “大阪 地下鉄OBP駅に「幻のホーム」(とことんサーチ)”. 日本経済新聞. (2016年10月8日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASHD28H1G_Y6A920C1AA2P00/ 
  6. ^ 大阪環状線の森ノ宮駅 - 京橋駅間には大阪城公園駅が存在する。

関連項目 編集

外部リンク 編集