リオ・ティント・アルキャン

リオ・ティント・アルキャン(Rio Tinto Alcan Inc.)は、カナダ企業。世界的なアルミニウムメーカーである。本社はカナダ・ケベック州モントリオール。アルミニウムの原料であるボーキサイトの採掘から精錬、圧延などの加工までを一手に行う世界最大のアルミニウム企業。

リオ・ティント・アルキャン
Rio Tinto Alcan Inc.
市場情報リオ・ティント非上場子会社
本社所在地カナダの旗 カナダ
モントリオール
設立1902年アルコアの子会社として)
業種航空機器、鉄道車両、建設包装アルミナアルミ精練
事業内容アルミニウム、アルミ圧延品、アルミ押出ビレット、鍛造品、電線、包装用素材等
代表者Jacynthe Côté (社長CEO
売上高278.6億米ドル(2006年)
従業員数68,000名(合弁子会社含む)
主要株主リオ・ティント
外部リンクhttp://www.riotintoalcan.com/
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歴史

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アメリカ合衆国のアルミ大手アルコアのカナダ子会社が1928年に独立してアルキャン(Alcan)となり、世界第3位のアルミ大手に成長。2004年に核燃料サイクルを営むペシネーを買収した。

アルコアが2007年に敵対的買収を提案した際、アルキャン側はこれを拒否し、英豪系資源メジャー リオ・ティントの友好的買収に合意。2007年11月、リオ・ティントのアルミ部門と統合し世界最大のアルミ企業として、リオ・ティント・アルキャンへ社名変更された。

製品部門

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ボーキサイト・アルミナ部門

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アルキャンはボーキサイト鉱山6ヶ所、アルミナ精練所5ヶ所、アルミナ特殊工場6ヶ所を所有、運営している。ボーキサイト・アルミナ部門では原料のボーキサイトをアルミ精練用のアルミナに精製し、社内の新地金部門と外部の精練所に供給している。またトラック、鉄道、港湾及び海運を利用した独自の運送網を確保している。

新地金部門

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アルキャン新地金部門はアルミ精練施設・発電設備・精練技術及び設備販売、技術サービス、アルミ取引事業、電極生産設備、フッ化アルミニウム生産工場から成る。

アルキャンは11の国または地域で22ヶ所の精練所を所有・資本参加している。

アルキャン傘下の精練所[1]
所在地年間産出量 (kt)所有比率 (%)
アイスランドハフナルフィヨルズゥル(ISAL)179100
アメリカ合衆国ケンタッキー州セブリー196100
イギリススコットランドロッハバー43100
イギリス・ラインマウス精練所178100
オーストラリアクイーンズランド州ボイン島精練所55659.39
オーストラリア・タスマニア州ベル湾アルミニウム精練所177100
オーストラリア・NSW州トマゴ・アルミニウム精練所52051.5
オマーンソハール36020
カナダケベック州アルマ415100
カナダ・ケベック州サグネ市アルヴィダ166100
カナダ・ケベック州ボーアルノワ52100
カナダ・ケベック州ベキャンクール40425
カナダ・ケベック州サグネ市グラン・ベ207100
カナダ・ブリティッシュコロンビア州キティマット277100
カナダ・ケベック州サグネ市ラテリエール228100
カナダ・ケベック州セティル市アルエット精練所57240
カナダ・ケベック州シャウィニガン99100
カメルーンエデア(アルキャム、Alucam)10046.7
中華人民共和国寧夏回族自治区青銅峡15250
ニュージーランドティワイポイント33079.36
ノルウェーフスネス(SØRAL)16450
フランスダンケルク259100
フランス・ランムザン50100
フランス・サン=ジャン=ド=モーリエンヌ135100

脚注

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  1. ^ Alcan Primary Metal”. 2007年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年8月20日閲覧。

外部リンク

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