ドゥアラ

カメルーンの都市

ドゥアラフランス語: Doualaドイツ語: Duala)はカメルーン共和国最大の都市リトラル州の州都。大西洋ギニア湾に面し、北西には4070mのカメルーン山が聳えている。首都ヤウンデとは道路鉄道で結ばれている。

ドゥアラ
Douala
位置
ドゥアラの位置(カメルーン内)
ドゥアラ
ドゥアラ
ドゥアラ (カメルーン)
ドゥアラの位置(アフリカ内)
ドゥアラ
ドゥアラ
ドゥアラ (アフリカ)
地図
座標 : 北緯4度3分 東経9度42分 / 北緯4.050度 東経9.700度 / 4.050; 9.700
行政
カメルーンの旗 カメルーン
 リトラル州
 市ドゥアラ
地理
面積 
  市域210 km2
標高13 m
人口
人口(2016年現在)
  市域2,948,464人
    人口密度  14,040人/km2
その他
等時帯西アフリカ時間(WAT) (UTC+1)

歴史 編集

1472年ポルトガル人が建設し、奴隷貿易の中心として発達した。

1884年グスタフ・ナハティガルがドゥアラにドイツを立てドイツ保護領と宣言した。

第一次世界大戦1919年以降は、フランス領カメルーンに属した。

地理 編集

ドゥアラはギニア湾に面している。ウーリ川英語版フランス語版ドイツ語版の河口の両岸に都市が広がり、左岸と右岸(ボナベリ英語版)はボナベリ橋によってつながっている。ウーリ川に架かる第2の橋(2e pont sur le Wouri)が開通している。

気候 編集

ケッペンの気候区分熱帯モンスーン気候(Am)に区分される。

ドゥアラ(1971年–2000年、極値 1885年–現在)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F35.8
(96.4)
39.8
(103.6)
37.8
(100)
36.4
(97.5)
36.0
(96.8)
39.0
(102.2)
32.5
(90.5)
32.0
(89.6)
33.1
(91.6)
35.0
(95)
38.0
(100.4)
38.0
(100.4)
39.8
(103.6)
平均最高気温 °C°F32.2
(90)
32.8
(91)
32.5
(90.5)
32.1
(89.8)
31.4
(88.5)
29.9
(85.8)
28.1
(82.6)
27.7
(81.9)
29.0
(84.2)
29.8
(85.6)
30.9
(87.6)
31.7
(89.1)
30.7
(87.3)
日平均気温 °C°F27.8
(82)
28.5
(83.3)
28.2
(82.8)
27.8
(82)
27.3
(81.1)
26.5
(79.7)
25.4
(77.7)
25.3
(77.5)
25.9
(78.6)
26.2
(79.2)
27.1
(80.8)
27.5
(81.5)
27.0
(80.6)
平均最低気温 °C°F23.4
(74.1)
24.1
(75.4)
23.9
(75)
23.5
(74.3)
23.2
(73.8)
23.0
(73.4)
22.7
(72.9)
22.8
(73)
22.8
(73)
22.5
(72.5)
23.2
(73.8)
23.3
(73.9)
23.2
(73.8)
最低気温記録 °C°F18.0
(64.4)
19.0
(66.2)
18.0
(64.4)
18.3
(64.9)
16.0
(60.8)
18.2
(64.8)
18.2
(64.8)
19.0
(66.2)
18.5
(65.3)
16.8
(62.2)
18.5
(65.3)
18.0
(64.4)
16.0
(60.8)
降水量 mm (inch)34.2
(1.346)
54.5
(2.146)
155.2
(6.11)
241.2
(9.496)
276.2
(10.874)
354.1
(13.941)
681.4
(26.827)
687.5
(27.067)
561.2
(22.094)
406.6
(16.008)
123.1
(4.846)
27.5
(1.083)
3,602.7
(141.839)
平均降水日数 (≥0.1 mm)591518212327302624125215
湿度80798081828587888684838283
平均月間日照時間193.3179.1171.9176.5175.8123.172.053.290.8131.2162.1184.21,713.2
出典1:World Meteorological Organization[1] Meteo Climat (record highs and lows)[2]
出典2:ドイツ気象局 (humidity, 1957–1990),[3] NOAA (sun, 1961–1990)[4]

言語 編集

ドゥアラ市とその周辺の地域ではバンツー語族に属するドゥアラ語が使われる。カメルーンの公用語であるフランス語英語も広く使われている。

経済 編集

カメルーン国内で商業上もっとも重要な都市である。空港ドゥアラ国際空港)やもあり、運輸上の中心であると共にチャドからの輸送の中継地でもある。

交通 編集

ドゥアラ国際空港

空港 編集

ドゥアラのベッサンゲ駅

鉄道 編集

旧カメルーン国鉄であるカムレールによって、首都ヤウンデヌガウンデレクンバンコングサンバと結ぶ列車が運行されている。

 トラム 編集

市内交通トラムの建設計画があり、2021年以降に開業予定となっている[5]

道路 編集

ドゥアラはカメルーンの他都市と繋がる道路網が建設されているが、ここ数年は政府による整備がなされず劣化している部分も多い[要出典]。ドゥアラ市内の道路については改修の努力が進んでいる。

ドゥアラ港

港湾 編集

ドゥアラ港は、隣の内陸国である中央アフリカの輸出入の75%が行われる港湾である[6]。近年、ドゥアラ港沖では海上犯罪が多発している[7]

文化 編集

教育 編集

スポーツ 編集

ドゥアラをホームとするサッカークラブがある。

姉妹都市 編集

出身者 編集

関連項目 編集

脚注 編集

  1. ^ World Weather Information Service - Douala”. World Meteorological Organization. 2016年6月13日閲覧。
  2. ^ Station Douala” (French). Meteo Climat. 2016年6月13日閲覧。
  3. ^ Klimatafel von Douala (Duala), Observatorium / Kamerun” (German). Baseline climate means (1961-1990) from stations all over the world. Deutscher Wetterdienst. 2016年6月13日閲覧。
  4. ^ Douala Climate Normals 1961–1990”. National Oceanic and Atmospheric Administration. 2016年6月13日閲覧。
  5. ^ Douala tram project poised to launch [1]
  6. ^ 中央アフリカ共和国・国道3号線舗装計画(外務省ホームページ)
  7. ^ カメルーン沖で商船2隻襲撃、中国とウクライナの船員計17人拉致される [2]
  8. ^ Presidential act n° 93/030 of 19 January 1993.
  9. ^ Antoinette Nana Djimou” (フランス語). ASICS France. 2014年10月4日閲覧。

外部リンク 編集