コレリ大尉のマンドリン

コレリ大尉のマンドリン』(コレリたいいのマンドリン、Captain Corelli's Mandolin)は、ルイ・ド・ベルニエール英語版の小説。及びそれを原作とした映画。

イギリスでは1993年に出版。1995年にコモンウェルス賞受賞。日本では2001年9月に東京創元社より出版(訳:太田良子)。

第二次世界大戦中の1943年ギリシャケファロニア島で、降伏したイタリア軍部隊の将兵117人がドイツ国防軍により虐殺された事件(アックイ師団虐殺英語版)を元にしている。この事件に関与した国防軍の一人であるアルフレート・シュトルクイタリア語版には、2013年10月、ローマ軍事裁判終身刑が言い渡された[1]

あらすじ 編集

第二次世界大戦下のギリシャケファロニア島イタリア軍ドイツ軍によって占領されていた。イタリア軍占領部隊の指揮官・コレリ大尉は、マンドリンを背負った大らかで屈託のない人物だった。島民と占領軍将兵との牧歌的な日々は、やがてイタリアの単独降伏によって一変する。

登場人物 編集

  • アントニオ・コレリ大尉
  • ペラギア
  • イアンニス
  • マンドラス
  • ギュンター・ヴェーバー大尉
  • ドロスーラ

映画 編集

コレリ大尉のマンドリン
Captain Corelli's Mandolin
監督ジョン・マッデン
脚本ショーン・スロヴォ
原作ルイ・ド・ベルニエール
製作ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
マーク・ハッファム
ケヴィン・ローダー
出演者ニコラス・ケイジ
ペネロペ・クルス
ジョン・ハート
クリスチャン・ベール
音楽スティーヴン・ウォーベック
撮影ジョン・トール
編集ミック・オーズリー
製作会社スタジオカナル
ワーキング・タイトル・フィルムズ
配給 ミラマックス
ユニバーサル・ピクチャーズ
ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
公開 2001年5月4日
2001年8月17日
2001年9月22日
上映時間131分
製作国 イギリス
フランス
アメリカ合衆国
言語英語
ギリシア語
ドイツ語
イタリア語
製作費$57,000,000[2]
興行収入$62,112,895[2]
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イギリスでは2001年5月4日に、アメリカでは同年7月17日に、日本では同年9月22日に公開。

日本公開時のキャッチコピーは「彼は弾き続ける――人生の喜びを伝えるために。」。

キャスト 編集

役名俳優日本語吹替
アントニオ・コレリ大尉ニコラス・ケイジ大塚明夫
ペラギアペネロペ・クルス日野由利加
イアンニス医師ジョン・ハート中村正
マンドラスクリスチャン・ベール小山力也
ウェーバー大尉デヴィッド・モリッシー土師孝也
ドロスーライレーネ・パパス此島愛子
カルロピエロ・マギオ手塚秀彰
エレーニヴィキ・マラガキ亀井芳子
スタマティスゲラシモス・スキアダレシス宝亀克寿
スタマティスの妻アスパシア・クラリ竹口安芸子
ココリオスマイケル・ヤナトス福田信昭
ギャンディンロベルト・シトラン小島敏彦
バルグパトリック・マラハイド西村知道

スタッフ 編集

評価 編集

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは118件のレビューで支持率は28%、平均点は4.50/10となった[3]Metacriticでは33件のレビューを基に加重平均値が36/100となった[4]

備考 編集

脚注 編集

外部リンク 編集

書籍
映画