ウンベルト・D

ウンベルトD』(Umberto D.)は、1952年のイタリアの映画。監督はヴィットリオ・デ・シーカ。脚本はチェーザレ・ザバッティーニ。音楽はアレッサンドロ・チコニーニ。デ・シーカは、この作品を自身の父親に捧げた(父の名前は「ウンベルト」である)。出演している俳優のほとんどが素人である。主演のカルロ・バッティスティはフィレンツェ大学言語学教授だった。

ウンベルトD
Umberto D.
カロル・バッティスティ(左)とマリア・ピア・カジリオ
監督ヴィットリオ・デ・シーカ
脚本チェーザレ・ザヴァッティーニ
原案チェーザレ・ザヴァッティーニ
製作ジュゼッペ・アマト英語版
ヴィットリオ・デ・シーカ
アンジェロ・リッツォーリ
出演者カロル・バッティスティ
マリア・ピア・カジリオ
音楽アレッサンドロ・チコニーニ
撮影G・R・アルド英語版
編集エラルド・ダ・ローマ英語版
配給日本の旗 イタリフィルム
公開イタリアの旗 1952年1月20日
日本の旗 1962年10月1日
上映時間87分
製作国イタリアの旗 イタリア
言語イタリア語
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プロット 編集

わずかな年金の引き上げを求める高齢男性の街頭デモを警察が分散させる。デモの一人はウンベルト·D·フェラーリ、引退した政府の労働者である。彼は自分の部屋に戻る。宿の女将は、彼が延滞家賃を払うことができない場合、月末にフェラーリを立ち退かすという。

評価 編集

イングマール・ベルイマンはこの映画を愛好していたとされる[1]

マーティン・スコセッシ1999年のドキュメンタリー『マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行』で、同作を取り上げ、「ネオリアリズムの極限。為すすべもなく立ちつくすとはどういうことかを描いている。人間の経験のとてもベーシックなレベルを。デ・シーカからの大切な贈り物だ。彼の父親と、われわれへの。」とコメントした。

受賞とノミネート 編集

映画祭・賞部門候補結果参照
アカデミー賞原案チェーザレ・ザヴァッティーニノミネート
カンヌ国際映画祭グランプリヴィットリオ・デ・シーカノミネート

脚注 編集

  1. ^ Bergman about other filmmakers”. Ingmar Bergman Face to Face. Ingmar Bergman Foundation. 2011年5月26日閲覧。

外部リンク 編集