雪道を運転する方法

PDF形式でダウンロードPDF形式でダウンロード

冬の天気予報で、道路が積雪で滑りやすくなるだろうと注意喚起されるときがあります。そのような状況下での運転は基本的になるべく避けるべきですが、悪天候に頻繁に見舞われる地域では、運転が避けられない場合があるため、雪道での運転技術の習得が欠かせません。冬の雪道運転は危険ですが、コツさえ知っていれば、事故のリスクを下げることができます。

方法 1
方法 1 の 3:

降雪時や降雪後に車を運転する

PDF形式でダウンロード
  1. How.com.vn 日本語: Step 1 雪道運転に備える 
    運転前にフロントガラス、サイドウィンドウ、ヘッドライト、 後部ブレーキライトなどに積もった雪をブラシ付きアイススクレーパーで取り除きましょう。降雪時に運転する際は、必要に応じて車を止め、フロントガラスやライトから雪を払いましょう。ナンバープレートは常時見えるようにしておくことが法的要件であるため、ナンバープレートの雪も払い忘れてはいけません。[1]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 デフロスターをオンにしてフロントガラス、リアガラスの曇りを取り視界を確保する 
    車内に結露が生じないように、エアコンのスイッチを操作して外気を取り入れましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 運転中は常にヘッドライトを点灯させる 
    日中でもヘッドライトをつけておきましょう。そうすることで、降雪時でも、他のドライバーが自分の車に気づきやすくなります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 道路が雪や氷に覆われている時はゆっくり運転する 
    マニュアル車を運転する際は、低速ギアに落としてエンジンブレーキを使いましょう。クルーズコントロールオプションを使ったり他車を追い越そうとしたりしてはいけません。
    • ブレーキを適切に機能させるには、タイヤと路面の摩擦力、すなわちトラクションがかかっていなければなりません。トラクションをかけるためにも、低速走行、緩やかな旋回、停止が必要です。[2]
    • 制限速度以下にスピードを落としましょう。ただし、低速走行だけが目的ではなく、運転中、路面に対してトラクションを効率良く稼ぎ出すことが重要です。そのためにも細心の注意を払いましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 適切な車間距離を取る 
    前の車との間に少なくとも車2〜3台のスペースを保ちましょう。この車間距離が、一般的な追突事故を阻止するために最も効果的です。
    • 低速走行しつつ適切な車間距離を保つことで停止に十分なスペースが確保でき、前の車に追突するリスクが低くなります。
    • 時速40kmで走行する場合には、更に車間距離を取る必要があるでしょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 運転中は急な操作を避ける 
    停止する時にハンドルを急に切ってはいけません。ゆっくりとブレーキを踏みましょう。また、凍った路面上で急ブレーキをかけてはいけません。タイヤがロックし、ハンドルのコントロールが効かなくなる場合があります。[3]
    • 通常よりもゆっくりと加速しましょう。晴れた日の運転感覚でスピードを上げてはいけません。ゆっくりと、かつに徐々にスピードを上げましょう。
    • 普段よりもスピードを落としましょう。いつでもすぐに止まれるように、スピードを下げて走りましょう。停止する時は、早めにブレーキを踏み減速走行しながら止まりましょう。
    広告
方法 2
方法 2 の 3:

事故を防ぐ

PDF形式でダウンロード
  1. How.com.vn 日本語: Step 1 路上の危険に注意しながら走る 
    滑りやすい所に注意しましょう。道路のほとんどが乾いていても、橋の上は凍っている場合があります。橋や日陰に差し掛かる時には十分に注意しましょう。[4]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 積雪の中で立ち往生した際は、タイヤが空回りするのでアクセルをふかしてはいけない 
    タイヤの下から雪を掘り出し、そこに砂(猫砂も可)や乾いた土などを敷いてトラクションを作りましょう。可能であれば、タイヤが地面に接するように静かに車を揺り動かしましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 後輪が滑り始めたときに車を正常な状態に戻す 
    冬の時期、安全な運転を心がけていても、後輪が滑り始めることがあります。そうなったら、できるだけ穏やかに危険を回避する必要があります。
    • 雪や凍った路面を走行中、後輪が滑り出したらアクセルから足を離しましょう。
    • 滑って行く方向にハンドルを切りましょう。右側に滑ったら、右にハンドルを切ります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 前輪が滑り始めたときに車を正常な状態に戻す 
    前輪が滑り始めたらアクセルから足を離します。スリップし始めたらブレーキをかけてはいけません。
    • 曲がりたい方向にハンドルを切りましょう。
    • マニュアル車の場合は、ギアをニュートラルに入れると横滑りする可能性があります。低速ギアに入れたまま走行しましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 停止する時は、ブレーキペダルを軽く踏む 
    一気に停止しないように最善を尽くしましょう。赤信号を確認したら、車を徐々に減速させて行き停止させます。タイミングを計りながらポンピングブレーキを活用すると、信号が緑色に変わる可能性があります。[5]
    • 前に複数の車が停止している場合は、誤って衝突しないように早めにポンピングブレーキを活用して停止しましょう。
    • タイヤがロックしていることに気付いたら、ブレーキから足を完全に離しましょう。
    広告
方法 3
方法 3 の 3:

雪が降る前に車を準備する

PDF形式でダウンロード
  1. How.com.vn 日本語: Step 1 タイヤの空気圧を確認する 
    気温が下がるとタイヤの空気圧も下がります。特に氷点下1度以下になったら、タイヤの空気圧が適正値かどうかを確認しましょう。[6]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 タイヤを確認する 
    走行にトラクションは重要ですが、雪の日はその重要性が増します。タイヤのトレッド(接地面、特にタイヤの溝)を調べて、効率の良さを確認しましょう。[7]
    • 100円硬貨を使ってタイヤに刻まれた溝の深さを確認しましょう。タイヤの溝に100円玉の「1」の部分を下側にして挿入し、「1」の文字が完全に見えたらタイヤ交換の時期です。
    • タイヤ交換のもう1つのサインとして、傷や穴、不均一な摩耗、タイヤのサイドウォールの膨らみなどが挙げられます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 できれば、冬用タイヤに交換しましょう。
    柔らかい特別なゴムで作られている冬用タイヤは、路面の凸凹に合わせて密着することができるため、気温が氷点下に下がっても、通常のタイヤよりもトラクションがかかりやすく、また、雪や氷に覆われた路面をグリップしやすいトレッドパターン(タイヤの路面と接する部分に刻まれた模様)も特徴です。[8]
    • 車両のトラクション、安全性、および制御を維持できるように、冬用タイヤを4本全て同時に取り付けましょう。暖かくなったら、通常のタイヤに交換しましょう。[9]
    • 運転前に、車両にスノーチェーンが保管されていることを確認しましょう。冬用タイヤを取り付けていれば、チェーンは必要ないかもしれませんが、道路によっては冬期、チェーン装着が義務づけられる場合があります。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 フロントガラスのワイパーブレードを交換する 
    ワイパーブレードの役目は、常に鮮明な視界を確保できるように、前方から飛んで来る汚れなどを迅速に取り払うことです。冬の到来前にワイパーのゴムを点検し、迅速な反応ができるかどうかを確認しましょう。フロントガラスから、水、雪、汚れなどを一拭きで取り除くことができない、あるいは、ひびが入っている場合には、すぐに新しいブレードに交換しましょう。[10]
    • また、フロントガラスのデフロスターが一定の水準に達していることも確認しましょう。デフロスターが正常に機能しなければ、ブレードを交換するだけでは不十分です。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 冷却装置を点検する 
    ラジエーター液が適量であること、更にエンジンの冷却システムが良好であることを確認しましょう。ラジエーターホースなどのホース類が全て良好状態にあり、摩耗していないことを確認しましょう。[11]
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 バッテリーの状態を確かめる 
    悪天候の走行ではバッテリーが速く消耗します。バッテリーの購入日あるいは交換日を必ず確認しましょう。[12]
    • 2〜3年以上使っている場合は、冬の到来前に、新しいものに交換した方が良いかもしれません。
    • 端子接続部分に付着している白っぽい粉を取り除きましょう。重曹と温水を1:1の割合で混ぜた溶液で取り除けます。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 車の整備をする 
    整備士に頼むか車両点検に出して、エンジンが最適に動作しているかどうかを確認しましょう。車の知識が豊富であれば、自宅で点検を行うこともできるでしょうが、国の制度では、一定期間ごとに車検(継続検査)を受けなくては公道での走行ができないことになっています。[13]
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 車にスノーチェーンを取り付ける 
    タイヤの上にスノーチェーンをのせ上部を固定し、タイヤとホイールに均等に被せます。タイヤの4分の3までチェーンが均等に、かつしっかりと取り付けられたら、残り部分にもチェーンを巻きます。[14]
    • タイヤの4分の3までチェーンが被せられたら、車を1メートル弱前進させて、地面に接触していたタイヤの部分にもチェーンを取り付けられるようにします。
    • ハンドブレーキをかけてから車から降り、チェーンをタイヤの残り部分に取り付けましょう。近い留め金にチェーンを取り付けて締めましょう。
    • スノーチェーンの装着が義務化される規制区間があります。冬用タイヤを装着していてもチェーンを装着しないと違反になります。
    広告

ポイント

  • ブレーキシステムのタイプを理解しましょう。標準のタイプであれば、滑りやすい路面では、ポンピングブレーキをかける必要がありますが、アンチロックブレーキ(ABS)の場合は、ブレーキが自動的に作動するため、ペダルを踏んでも正しく作動しません。
  • 雪かきの道具(スコップなど)をトランクに保管しておきましょう。降雪時や降雪後では、駐車場や自宅周辺で車が立ち往生してしまう場合があります。スコップで前輪から雪を取り除けば、車が前後に動き出します。氷の場合も同様に取り除けます。
  • 冬期は、緊急セットとしてトラクション用の砂、毛布、保存食品などを車に保管しておきましょう。また、緊急時に備えて、常に帽子、手袋、長靴も車内に保管しておきましょう。いつ必要になるかわかりません。
広告

注意事項

  • 橋や高架を渡るときは減速しましょう。橋や高架では冷たい空気に晒されるため、すぐに路面が凍結する上、なかなか解けません。
  • 路面が凍っている場合は、四輪駆動車(4WD)でも二輪駆動車(2WD)より速く走行できません。雪の日の四輪駆動車の運転は、前輪駆動車(FF)または後輪駆動車(FR)同様に十分に気をつけましょう。四輪駆動車は、溝にタイヤがはまって空回りすることなくスムーズに走行できるのがメリットですが、前輪駆動や後輪駆動車と比較して停止機能に優れているわけではありません。どのタイプでもブレーキは4輪についています。
広告

必要なもの

  • ブラシ付きアイススクレーパー
  • 除氷剤 
  • 砂袋、猫砂
  • 毛布
  • 帽子
  • 手袋
  • 長靴
  • スコップ
  • 冬用タイヤ、チェーン
  • 点火棒
  • 保存食品
  • 蛍光ジャケット
  • 車の故障を知らせる三角表示板
  • 飲料水

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Simon Miyerov
共著者 ::
自動車教習所教官
この記事の共著者 : Simon Miyerov. サイモン・ミイェロフはニューヨーク市にある自動車教習所「Drive Rite Academy」の社長兼教官で、自動車教習所の教官として8年以上の経験があります。一般ドライバーの安全を確保すると共に、ニューヨーク市の運転環境を安全で効率的なものにすることを目標に掲げ、受講者の指導にあたっています。
カテゴリ: 自動車
このページは 972 回アクセスされました。

この記事は役に立ちましたか?

⚠️ Disclaimer:

Content from Wiki How 日本語 language website. Text is available under the Creative Commons Attribution-Share Alike License; additional terms may apply.
Wiki How does not encourage the violation of any laws, and cannot be responsible for any violations of such laws, should you link to this domain, or use, reproduce, or republish the information contained herein.

Notices:
  • - A few of these subjects are frequently censored by educational, governmental, corporate, parental and other filtering schemes.
  • - Some articles may contain names, images, artworks or descriptions of events that some cultures restrict access to
  • - Please note: Wiki How does not give you opinion about the law, or advice about medical. If you need specific advice (for example, medical, legal, financial or risk management), please seek a professional who is licensed or knowledgeable in that area.
  • - Readers should not judge the importance of topics based on their coverage on Wiki How, nor think a topic is important just because it is the subject of a Wiki article.

広告