結婚式に出席する方法

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2018年のデータによると、国内における1年間の婚姻組数は586,481組でした。[1] また、別の2014年のデータによると婚姻したなかで挙式、結婚披露宴(以下、披露宴)のいずれかを実施した人は70.9%ということです。[2] もう一つ、披露宴について見てみると、そのゲストの平均数は約67 人です。あくまでも目安ですが、これらのデータを合わせて考えると、1年間に約2,750万人(延べ人数)もの人が結婚式(披露宴)に出席していることになります。結婚式(披露宴)に出席する機会は多いものですが、そのマナーについては「人からなんとなく教わった」ということも少なくはないでしょうし、とくに初めての場合は戸惑う人も多いでしょう。そこで、ここでは結婚式に出席する方法を紹介します。

パート 1
パート 1 の 4:

出席の意思を伝える

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    結婚式の種類を知る 結婚式に出席する前に、まずは国内で行われる結婚式を、あらためて見直してみましょう。まず、結婚式は一般的には挙式と披露宴にわけられます。また、ひと口に結婚式といっても、いろいろなタイプがあり、結婚式のスタイルや会場などによってわけることができます。
    • 結婚式とは結婚を誓う儀式のことです。一般的には「結婚式=挙式」とされていて、挙式の後に行われ、ゲストを招いて食事や余興を行う会を披露宴と呼びます。ただし、結婚式というと披露宴をイメージする人も少なくありません。[3]
    • もっとも一般的なのは「挙式+披露宴」というスタイルですが、挙式のみ、披露宴のみというケースもあります。また、挙式は親族だけで行い、友人などのゲストは披露宴に招待することもあります。
    • 結婚式のスタイルには宗教が関係していて、和式ととらえられるものには神前式や仏前式、洋式(ウェディング式)ととらえられるものにはキリスト教式(教会式)などがあります。また、宗教色のない人前式もあります。
    • 結婚式を会場でわけて考えることもできます。会場には専門式場、ゲストハウス、ホテル、レストラン教会、神社、寺などがあります。
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    一般的に招待される人を知る 結婚式の基礎知識として、一般的に、どのような人が招待されるのかも確認しておきましょう。基本的に招待する人は新郎新婦が決め、親族や親しい友人が招待されます。新郎新婦が招待状を送る前に確認することも少なくはなく、その際にはお祝いの言葉とともに参加(不参加)の意思をしっかりと伝えるのが基本です。
    • 人間関係のトラブルになることもあるので、共通の友人などに、その結婚式への出欠の確認をするのは避けたほうがよいでしょう。
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    出席の意思を伝える 結婚式にはいろいろなタイプがあるとはいえ、出席までの流れや当日に注意したい事項の多くは共通しています。一般的には結婚式に招かれると招待状が届くので、出席する場合は返送して出席の意思を伝えます。
    • 通常、招待状は往復ハガキになっています。遅くても届いてから1週間以内に返送しましょう。ただし、欠席する場合はすぐに返送しないように気をつけます。[4]
    • 招待状への返事は黒のペンで書き、修正線は定規を使うのが基本です。また句読点は使わないように注意しましょう。
    • 招待状の表面については、宛先の「行」や「宛」を「様」に修正します。
    • 招待状の裏面については、「御(芳)」を二重線で消します。また、新郎新婦へのメッセージを書くと、招待した側の新郎新婦に喜んでもらえます。
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パート 2
パート 2 の 4:

事前の準備をする

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    服装を準備する 結婚式に出席することが決まったら、当日に向けて準備をします。注意したいのは服装で、晴れの舞台をお祝いするために適切な格好で参加するのが基本です。服装はオーダーしてから仕上がりまで時間を要することもあるので、余裕をもって準備するように心がけましょう。
    • 服装はフォーマルなスタイルが基本です。なお、和式や洋式などのスタイルの違いによる服装は主に新郎新婦が意識するもので、出席者は和式の神前式だからといって、和服を着なければいけないということはありません(もちろん和服でもマナー違反とはなりません)。
    • 男性はスーツがよいでしょう。スーツの色は黒が一般的ですが、グレーやネイビー、派手になりすぎないストライプのものを選ぶ人もいます。またシャツは白や淡い色の襟付きのワイシャツ、ネクタイは白や薄いシルバーの色のもの、靴は革靴かエナメル素材のものが基本です。[5]
    • 女性はドレスやワンピースで出席するのが一般的です。白は新婦の色と考えられているので、白のドレスやワンピースの着用は避けましょう。引用エラー: Closing </ref> missing for <ref> tag


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    • アクセサリーは白のパールが定番です。
    • バッグは布や紙などが素材であったり、キャラクターがモチーフになっているようなカジュアルなものは避けたほうがよいでしょう。また、アニマル柄やファーは殺生を連想させるという理由から結婚式では好ましくないとされています。
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    ご祝儀を準備する 一般的に結婚式の出席者はご祝儀を渡すのが慣(なら)わしとなっています。当日、慌てることがないように事前に準備しておくとよいでしょう。ご祝儀はご祝儀袋に入れ、袱紗(ふくさ)という織物に包んで持ち運びます。
    • そもそも、ご祝儀とは節目や慶事に金品を贈ることで、結婚式のご祝儀では現金を贈るのが一般的です。[6]
    • ご祝儀袋はコンビニや文具店などで売られています。ご祝儀袋にはいろいろなタイプがあり、用途によって水引(みずひき:袋に使用される飾りヒモ)の結び方などが違うので、結婚式用のものを選びます。
    • ご祝儀袋に文字を書く際にはボールペンやエンピツではなく、黒色の筆ペンや太字のペンを使います。
    • 一般的に、ご祝儀袋のなかには中袋(なかぶくろ)が入っています。お金はその中袋に入れます。中袋の表面には金額を「金 ○円(○は実際に中に入れる金額)」と記し、裏面には自分の住所と氏名を記します(いずれも縦書きです)。なお、表面に書く金額は壱萬円、弐萬円、参萬円、四萬円、五萬円というように略さない漢数字を使うのがマナーとされています。
    • 一般的に、ご祝儀は折り目のない新品のお札を用います。新品のお札は、銀行などの金融機関で使用したお札と交換することができます。
    • 中袋にお札を入れる際には、お札の表面(人物の肖像画が描かれている面)と中袋の表面(金額を書いている面)をあわせます。
    • ご祝儀袋の表には名目と贈り主の名前を記載します。名目は「寿」「御祝」「御結婚御祝」などと書くのが一般的です。披露宴に出席する場合は「寿」を選ぶとよいでしょう。なお、短冊(ご祝儀袋についている細長い紙)がついている場合は名目や名前は短冊に書きます。
    • ご祝儀袋に中袋を入れる際には、中袋の表面とご祝儀袋の表面が同じ方向を向くように気をつけます。
    • ご祝儀袋の裏面の折り返しについては、折り返しの下側が上側に重なるように折ります。
    • お金を入れたご祝儀袋を持ち運ぶ際には袱紗に包むのが一般的ですが、なければ、きれいなハンカチや小さなふろしきで代用してもよいとされています。いずれにせよ、ご祝儀を包む際には、表面を上にして袱紗の上にのせ、左→上→下→右の順に折りたたみます。
    • 結婚式のご祝儀の金額は新郎新婦との関係などによって異なります。友人に対しては3万円、上司や部下に対しては3~5万円、親族に対しては5~10万円が一般的な相場です。[7] なお、2万円などの割り切れる額(お札の枚数が偶数となること)は避けたほうがよいとされています。
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    スピーチなどの準備をする スピーチや披露宴の余興を依頼されたら、その準備をします。スピーチは下書きをして、その下書きをスムーズに読めるようにしておくとよいでしょう。
    • 一般的に一つのスピーチや余興の時間は3分です。晴れの舞台の雰囲気を損なわないように与えられた時間はしっかりと守りましょう。
    • スピーチを依頼されたら、まず新郎新婦の名前(漢字と読み方)、結婚式の日時と場所、披露宴の形式と招待客の人数、スピーチの順番と持ち時間を確認します。[8]
    • スピーチの内容は「導入→新郎新婦のエピソード→結びの言葉」という3ステップで考えるとよいでしょう。また、「別れる」や「壊れる」などの忌み言葉、「ますます」や「くれぐれも」などの重ね言葉は使わないようにします。
    • 余興はお祝いに歌を歌うのがポピュラーで楽器の演奏なども人気です。歌を歌う場合のカラオケなど、結婚式場の協力が必要な場合は、その旨を新郎新婦に伝えておきます。
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パート 3
パート 3 の 4:

結婚式に出席する

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    受付に来場したことを告げる 結婚式の当日は、会場に着いたら、まず受付にその旨を伝えます。受付の担当者に「本日はおめでとうございます」と祝福の言葉を告げて、次に自分の名前を告げるのが一般的な手順です。その後、ご祝儀を渡して、芳名帳に自分の名前を記入します。
    • 自分の名前を告げるときに、「新婦友人の◯◯です」と、どちら側の友人であるか申し出ると、受付の担当者が対応しやすくなります。[9]
    • ご祝儀は受付の担当者の目前で袱紗を開けて取り出し、表書きが相手に読める向きにして渡します。
    • 最近は芳名帳への記入の代わりに、ゲストカードを提出することも増えています。
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    結婚式や披露宴に出席する 受付を済ませたら、予定などを印刷した案内やその場の係りの人の指示にしたがって行動します。祝福する気持ちを大切にして、悪ふざけや失言をしないように意識しましょう。
    • ほとんどの場合、並び順や席順は決められていて、それは受付時に手渡される席次表で確認することができます。
    • 披露宴の食事などで戸惑うことが多いものの一つに、「たくさんの並べられたフォークやナイフをどの順番で使うのか」があります。この答えは簡単で、基本的には外側から使っていきます。
    • 披露宴ではタイミングに応じて、席を立って新郎新婦に挨拶をしてもよいでしょう。
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    スピーチや余興を行う スピーチや余興を依頼されている場合は、司会者に紹介されたところで自分の出番となります。紹介されたら、まず着席したまま周囲に目を見回しつつ一礼をして、周りの人に自分が紹介された人物であることを知らせます。[10]
    • 紹介が済んだら席を立ち上がり、その場でゲストに一礼します。その後、マイクの前や舞台などスピーチや余興を行う舞台へと向かい、その場に着いたら、そこでまた一礼します。そして、新郎新婦のほうを見て、「おめでとうございます」と述べて一礼をし、起立して待ってくれている新郎新婦や両家の両親に「お座りください」と伝えてからスピーチや余興を開始します。
    • スピーチや余興が終わったら、ゲストに向かって深く一礼をし、その後、新郎新婦や両家の両親に向かって同様に一礼をして席に戻ります。
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    会場をあとにする 結婚式が終わったら、すみやかに会場をあとにします。引き出物を忘れないように注意しましょう。自宅に戻り、一息着いたら、新郎新婦にメールなどで素敵な結婚式であった旨を伝えてもよいでしょう。
    • 二次会に出席する場合は、すみやかに、その会場に移動しましょう。
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パート 4
パート 4 の 4:

欠席の旨を伝える

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    招待状の返事で伝える せっかく結婚式に招待してもらっても、何らかの事情で出席できないこともあるかもしれません。送られてきた招待状で欠席の旨を伝える場合は、まずは、直接会って話すか、電話で話してから、欠席の旨を告げるハガキを投函するのがマナーとされています。[11]
    • 新郎新婦は招待状を送る前に出席の意思を確認することが少なくありません。あらかじめ出席できないことがわかっている場合は、その際に、しっかりと出席できない旨を伝えましょう。
    • 招待状で欠席の旨を記入する場合は、欠席に丸をつけて自分への敬称を二重線で消し、メッセージを添えるのが一般的です。
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    招待状を出してから伝える 招待状には出席と返事をしても、急な用事などで欠席せざるを得ない状況もあるでしょう。その場合は新郎新婦に直接会うか、電話で、その旨を伝えます。
    • 誠意をもって、その旨を伝えるのが基本です。メールやLINEだけでは誠意が伝わらない可能性があります。
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    当日に伝える 急な体調不良などで、結婚式の当日に出席できなくなることもあるでしょう。その場合は、新郎新婦はスマホを確認できないことも多いので、結婚式場に電話で伝えるとよいでしょう。
    • 一度、出席の旨を伝えたあとに、それをキャンセルする場合は、プレゼントや現金など、何らかの形でお祝いするのがマナーとされています。キャンセル料が発生しないことが多い2週間前までなら、ご祝儀として渡そうと思っていた金額の半額、それ以降は全額(に相当するプレゼント)を渡すのが一般的です。
    • キャンセルした場合は、当日会場宛に電報を打つと新郎新婦が喜びます。
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ポイント

  • 結婚式は新しい門出を迎える新郎新婦を祝福するためのものです。細かいマナーは意識したいところですが、何より「二人をお祝いする」という気持ちが大切です。
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注意事項

  • 結婚式に出席する際の服装は、サンダルなどのラフな格好はもちろん、デニムなどのカジュアルな格好も適していません。
  • 結婚式の主役は新郎新婦です。必要以上に目立つ服装や言動は慎みましょう。
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このHow.com.vn記事について

How.com.vnは「ウィキ」サイトの一つであり、記事の多くは複数の著者によって共著されています。 この記事は、著者の皆さんがボランティアで執筆・推敲を行い、時間をかけて編集されました。
カテゴリ: 結婚式
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