素焼きの鉢を塗装する方法

素焼き鉢は耐久性があり、安価でサイズも豊富に揃っていますが、どれも同じように見えるのが難点です。しかし、少しの塗料と創造力があれば、ひと味違った個性的な鉢にすることができます。塗装を施すことで、華やかな鉢に変身し室内や庭に彩りを添え、植物も引き立ちます。ここでは、鉢を美しく塗装する方法とともに、長持ちさせる方法も紹介します。また、鉢を飾りつけるアイデアも合わせて紹介します。

パート 1

パート 1 の 4:

作業場所と鉢の準備をする

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適切な作業場所を選ぶ　この作業ではスプレー塗料を使うため、換気が良く埃がない環境が必要です。塗装ブースを使うのが理想的ですが、屋外で作業してもよいでしょう。塗装作業をする場所に新聞紙またはビニールシートを敷き、塗料が付着するのを防ぎましょう。
- 屋内で塗装する場合は、窓を開け、時々休憩を取りましょう。扇風機を回して臭気を外に出すとよいでしょう。
- 屋外で作業する場合は、塗装面に埃が付着しないように注意しましょう。
- 塗装中は保護マスクを着用しましょう。
買ったばかりの鉢には薄く埃がかかっていることがあります。または、値札のシールが貼られているかもしれません。このような状態では、塗料がきれいに付着しない場合があります。容器にお湯と少量の食器用洗剤を入れ、鉢を浸しましょう。それから、硬い毛のブラシや粗い目のスポンジを使い、埃や汚れを取り除きます。値札シールがなかなか剥がれない場合は、鉢をお湯に1時間ほど浸けてから擦り落としましょう。そして、洗った鉢を日当たりの良い場所に置いて乾燥させます。^{[1]X出典文献}
鉢を洗った後、220番のサンドペーパーを使って鉢の表面を滑らかにします。ザラザラしている部分や鋭い縁を重点的に研磨しましょう。^{[2]X出典文献}表面を完璧に滑らかにする必要はありません。塗装されていない素焼きの鉢を陶器のように滑らかにするのは難しく、多少のざらつきは残ります。ただし、ざらつきがひどい部分やギザギザした部分は、滑らかにする必要があります。
こうして、残っている埃や汚れをきれいに拭き取ります。鉢を完全に乾燥させて、次の工程に移りましょう。
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鉢の内側にコーティングをして乾燥させる　透明なアクリル系コーティング剤の缶をカラカラと音がするまで振り、鉢の内側に薄く均等に塗ります。側面と底にもまんべんなく塗りましょう。素焼き鉢は多孔質で浸透性があるため、1度目は塗料が吸収されますが問題ありません。^{[3]X出典文献}最初に塗った塗料が乾くまで待ち、重ね塗りをしましょう。さらに2、3回、重ね塗りをする必要があるかもしれません。塗料が乾いたら軽くサンドペーパーをかけ、再度塗装します。コーティング剤を塗ると、鉢に植物を植えた後、中の水分が外に染み出るのを防ぎます。
- コーティング剤の光沢は、マット（つやなし）、サテン（半つや）、グロス（つや有り）のどれでも構いません。防水効果があるコーティング剤を選びましょう。
- 内側を黒く塗装してからコーティング剤を塗ると、洗練されたデザインに仕上がります。
鉢の外側全体を塗装する場合は、下塗りをする必要があります。スプレー缶を鉢から15～20cm離し、塗料を薄く均等に塗りましょう。必要に応じて、1度目の塗料が乾いてから重ね塗りをします。プライマーを塗ると滑らかな仕上がりになるだけではなく、鉢が塗料を吸収するのを防ぎます。
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鉢の外側にマットな仕上がりのコーティング剤を塗る　鉢の素地が見えるように模様を描く場合は、マットな仕上がりのアクリル系コーティング剤を使いましょう。スプレー缶を鉢から15～20cm離し、コーティング剤を薄く均等に塗ります。必要であれば、最初の塗料が乾いてから2度塗りしましょう。こうすると、鉢がコーティングされて塗料の吸収を防ぐとともに、塗料が付着しやすくなります。マット仕上げのコーティング剤は、つやのない素焼きの表面と調和します。
- 雨風にさらされたような自然な風合いを出したい場合は、この手法を使いましょう。
大抵のプライマーは15分程度で乾燥しますが、2～3時間かかるものもあります。乾燥時間については、缶に記載されている注意書きを参照しましょう。
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パート 2

パート 2 の 4:

鉢に色を塗る

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塗装する箇所を決める　鉢全体に塗料を塗るか、部分的に塗るかを決めましょう。鉢の一部を残して塗装する場合は、その部分をマスキングテープで覆います。次のようなデザインにしてもよいでしょう。
- 鉢の縁だけ塗装し、アクセントをつけます。受け皿を同じ色に合わせてもよいでしょう。
- 縁を残し、鉢の下側全体を塗装します。
- 鉢の半分を塗装します。好みで上半分または下半分を塗りましょう。
- 塗装する部分としない部分でストライプを描きます。または、ジグザグ模様にしてもよいでしょう。
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塗装しない部分をマスキングテープで覆う　こうすると、塗装部分との堺にくっきりとした線を作れます。手描きで直線を描く自信があれば、テープを貼らずに穂先が平らな筆（平筆）またはフォームブラシを使って描いてもよいでしょう。スプレー塗料を使う場合は、マスキングテープを使う必要があります。次にマスキングテープを使ったアイデアを紹介します。
- 縁だけを塗装する場合は、厚めのマスキングテープを縁のすぐ下に貼ります。スプレー塗料を使う場合は、縁以外をビニール袋で覆ってテープで留めるか、マスキングテープで全体を覆いましょう。マスキングテープを使うと、まっすぐな腺を描くことができます。また、ビニール袋を被せると、鉢に塗料が付着するのを防ぎます。
- 縁を残して塗装する場合は、縁をマスキングテープで覆います。
- 鉢の半分だけ塗装する場合は、塗装しない部分にマスキングテープを貼ります。
- マスキングテープで縞模様やジグザグ模様を作ります。塗装後、テープを貼った部分は素焼きの素地が残ります。
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塗料を選ぶ　塗料によって光沢度が異なり、また選ぶ塗料によって仕上げに使うコーティング剤も異なります。塗料には、次のような種類があります。
- メタリック、真珠光沢、グリッター塗料は、鉢にきらきらとした輝きを与えます。輝きや光沢を損なわないように、これらの塗料にはグロス仕上げのコーティング剤を使いましょう。また、屋外用の塗料を選びましょう。
- チョークボード塗料を使うと、鉢をカスタマイズできます。この塗料を使う場合は、コーティング剤を塗る必要はありません。せっかく黒板のように文字や絵を描ける性質が、コーティング剤を塗ると生かせなくなります。
- 一般的な塗料を全体に塗る場合は、マット、サテン、グロスなどのコーティング剤で仕上げましょう。
- テクスチャースプレー塗料も販売されており、素焼きの鉢を粗い目の石材のような自然な風合いに仕上げることもできます。
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塗料を準備する　アクリル塗料を使う場合は、皿に塗料を絞り出します。刷毛目が残るのを防ぐために、生クリームのような濃度になるまで塗料を数滴の水で薄めます。スプレー塗料を使う場合は、中にある撹拌玉がカラカラとなるまで缶を振りましょう。
- 屋外用またはクラフト用の塗料を使ってもよいでしょう。塗装後に、コーティング剤を塗りましょう。
アクリル塗料を使う場合は、平筆またはフォームブラシを使いましょう。スプレー塗料を使う場合は、缶を15～20cm鉢から離し、薄く均等に塗りましょう。塗料が乾燥したら、重ね塗りをします。乾燥時間は、塗料によって15分から数時間と異なります。製品の取扱説明書を参照しましょう。
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必要があれば重ね塗りをする　最初に塗った塗料が乾いたら、必要に応じて2、3度、重ね塗りをしましょう。塗料が完全に乾燥してから重ね塗りをします。
- 光沢の違いで塗料が鉢全体に塗られているかわかるはずです。
鉢の縁から内側を3cmほど塗装しましょう。土を入れると見えなくなるため、それ以上塗る必要はありません。^{[4]X出典文献}
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パート 3

パート 3 の 4:

デザインやラベルを加える

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塗装をするとカラフルな鉢になりますが、デザインを施してさらに個性的に仕上げましょう。ここでは、いくつかのアイデアを紹介します。
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一部分をマスキングテープで覆い、カラフルに塗装する　鉢に縞模様やジグザグ模様をつけるには、好みのデザインでマスキングテープを貼ります。異なる色で塗装したらテープを剥がし、乾燥させます。さらに模様をつけるには、再度テープを貼って塗装し、テープを剥がす作業を繰り返しましょう。^{[5]X出典文献}
- 丸いシールや値札シールを貼ると、水玉模様に仕上がります。シールを貼って塗料を塗り、乾いたら剥がしましょう。
- テープを剥がす際に塗料が剥がれてしまったら、細い筆で塗料を塗って修正しましょう。
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ステンシルで模様をつける　シールタイプのステンシルを鉢に貼り付けます。シールタイプのステンシルが手に入らない場合は、マスキングテープで鉢に貼り付けることもできますが、ステンシルを鉢に平たく密着させることが大切です。さもないと、模様が歪んでしまうかもしれません。ステンシルの上からアクリル塗料またはスプレー塗料を塗り、ステンシルを剥がします。何色を塗っても構いませんが、コントラストカラーやメタリックカラーを使うと、デザインが一層引き立ちます。
- 鉢を黒く塗る場合は、白または金色の模様にするとよいでしょう。
- 白い鉢の場合は、黒や金色が映えます。
- 鉢をネオングリーンに塗ってピンクやオレンジ色の模様をつけ、鮮やかな鉢にしましょう。
- ドイリーなどの身の回りにあるものをステンシルとして使えます。鉢を横にしてドイリーを被せ、塗料を塗ってから外します。ドイリーがずれると模様が滲むため注意しましょう。
ステンシルを使わずに、油性ペンや細い筆を使って模様を手描きしてもよいでしょう。
220番のサンドペーパーで鉢の表面を軽く擦ります。一方向に擦ったり、縦横、左右に擦ったりして変化をつけることもできます。円を描くようにしてもよいでしょう。鉢の素地が見えるまで、サンドペーパーをかけましょう。
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チョークボード塗料を使ってラベルを作る　鉢に植える植物を替える度に、それに応じて名前も書きかえることができます。大きなラベルにすると、特別な世話や水やりなどの注意事項を記入できます。^{[6]X出典文献}塗装した鉢にチョークボード塗料を塗るか、素地にアクリル系のコーティング剤を塗ってからチョークボード塗料を塗りましょう。次の要領でラベルをつけましょう。
- 最初にコーティング剤を塗ります。塗り方は、この記事の「パート1」を参照しましょう。
- 塗装しない部分にマスキングテープを貼ります。正方形、長方形、円形、または楕円形のシールタイプのステンシルを使ってもよいでしょう。
- 平筆またはフォームブラシを使い、チョークボード塗料を薄く塗ります。または、スプレータイプのチョークボード塗料を使うこともできます。
- 塗料を8時間ほど乾かしてから重ね塗りします。
- 塗料が完全に乾くまで、2、3日おきます。
- 塗装面を白いチョークで擦って馴染ませ、湿らせた布で拭き取ります。これでチョークボードラベルに記入する準備が完了です。
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パート 4

パート 4 の 4:

鉢を完成させてコーティング剤を塗る

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スプレー式のコーティング剤を使うため、換気の良い場所で作業することが大切です。屋外で作業するのが理想的です。換気設備の整った場所がない場合は、作業中は窓を開けて時々休憩を取り、頭痛やめまいが起こるのを防ぎましょう。扇風機を回して臭気を外に出してもよいでしょう。埃のない場所で作業を行いましょう。特にグロス仕上げにする場合は重要です。
カップや缶は鉢の中に入る細さで、鉢が作業台に触れない程度の高さがあるものを使いましょう。こうして、ランプや大きなキノコのような状態にします。こうすると、底を含む鉢全体を簡単に塗装できます。^{[7]X出典文献}
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グロスコーティング剤を使って、光沢のある仕上げにする　グロス仕上げのコーティング剤を数回塗り、つやのある仕上がりにしましょう。鉢にメタリック、グリッター、または真珠光沢塗料を塗る場合は、グロス仕上げのコーティング剤を塗りましょう。
- マスキングテープを使って模様をつける場合は、コーティング剤が乾いてからテープをはがしましょう。
マット仕上げのコーティング剤を使うと、素焼き鉢の素地に近いつやのない仕上がりになります。素地に模様を手描きする場合は、マット仕上げが適しています。
サテン仕上げには多少の光沢はありますが、グロス仕上げほどつやはありません。
チョークボード塗料を3日ほど乾燥させてから、チョークを全体に塗ります。そして、湿らせた布でチョークを拭き取りましょう。ラベルに模様を描いたり、鉢に植えたハーブなどの植物の名前を書いたりできます。
入手可能であれば、スパーワニスのスプレー缶を鉢から15～20cm離し、薄く均等に塗ります。こうすると、塗料が擦れて剥がれるのを防ぎます。また、塗料の耐久性も増し、汚れも簡単に拭き取れます。必要に応じて、最初に塗った塗料が乾いたら、重ね塗りをしましょう。鉢の底にも塗布しましょう。塗料を完全に乾かしてから、次の作業に移ります。
鉢の縁に塗料が垂れていたら、220番のサンドペーパーで軽く擦って滑らかにしましょう。この際、塗料を剥がさないように注意しましょう。
鉢にサンドペーパーをかけたら、湿らせた布で埃を拭き取り、縁にコーティング剤を薄く塗ります。縁の上部と内側も忘れずに塗りましょう。コーティング剤が乾いたら、2度塗りをしましょう。
塗料が完全に乾かないうちに植物を植えると、土中の水分で塗料に気泡が生じたり、ひびが入って剥がれたりする場合があります。
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ポイント

古い素焼き鉢に塗装することも可能です。鉢をお湯に1時間ほど浸し、汚れを擦り落とすか、サンドペーパーをかけましょう。鉢の汚れがひどい場合は、お湯に少量の漂白剤を加えます。そして、鉢をよくすすぎ、完全に乾燥させてから塗料を塗りましょう。
プライマー、塗料、コーティング剤は薄く塗りましょう。厚すぎると、塗料の垂れ、むら、乾燥不良が生じる場合があります。