この記事の共著者 : Allison Weeks. ドッグトレーナーのアリソン・ウィークスは、「Peticularly Perfect」のオーナー兼経営者です。犬の散歩、犬の心理学・行動学を専門とし、経験は12年以上。カプラン大学にて学士号を取得。SD Voyagerオンラインマガジンにて同社オーナーとして紹介されました。また、同社は2020年にエスコンディードベストビジネス賞のペットケア部門を受賞。
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番犬は、人や物を守るために訓練された犬を指します。意外に思えるかもしれませんが、番犬は襲いかかる訓練はされません。むしろ、争わない方法を教え込まれます。例えば、見張りに立ったり、吠え声を使って飼い主の身や所有物に危険が迫っている(あるいはその可能性があることを)ことを知らせられるよう訓練を受けています。自分の飼い犬を番犬として訓練するには、ある程度の時間と忍耐力が求められますが、しっかりと訓練をすれば、脅威から飼い主を守れるようになるだけでなく、通常の状況でも穏やかにお行儀よく行動できる犬になるでしょう。
ステップ
- 番犬と攻撃犬の違いを認識する 番犬とは、見知らぬ人や侵入者がいるということを吠えたり唸り声をあげることで飼い主に知らせることができるよう訓練された犬です。指示を受けて襲いかかったり、見知らぬ人に対して攻撃的に振舞うよう訓練を受けた犬ではありません。したがって、番犬は一般的に攻撃犬には向きません。
- 攻撃犬は警察や法的執行機関で多く採用されています。指示に従って襲いかかり、脅威や侵入者に対して攻撃的に反応するよう訓練されています。
- 攻撃犬は厳しい訓練を受けていて、ハンドラーの指示がなければ攻撃的になることはありません。ただし、十分な訓練を受けていない攻撃犬は、突然攻撃的になり、人間や他の動物を危険にさらす可能性もあります。
- 標準的な環境で生活しているのであれば、攻撃犬は必要ないでしょう。
- 飼い犬が番犬向きの犬種か確認する ほとんどの犬が番犬として訓練することができますが、特に番犬向きの犬種もいます。例えば、チャウチャウ、パグ、シャーペイといった小型犬は優れた番犬にとして知られています。ドーベルマンピンシャー、ジャーマンシェパード、秋田犬といった大型犬も適しています。[1]
- ジャーマンシェパードやドーベルマンピンシャーといった犬種は、番犬の他に攻撃犬として訓練することもできます。
- 番犬向きとはされていない純血種、あるいは雑種犬でも、訓練を受けて優れた番犬になることはできます。番犬特有の行動特性を見せ、適切にしつけられ、十分に社会生活に順応しているのであれば、番犬として飼い主を守るための訓練をすることができます。
- 理想的な番犬の性格について学ぶ 一般的に広まっている考えとは対照的に、優れた番犬は恐れや純粋な敵意に突き動かされて反応することはありません。一般的に、縄張り意識が強く、飼い主とその所有物を守ろうとします。その一方で飼い主の指示や命令に忠実です。[2]
- 良い番犬は、自信があり、周囲によく目を配っています。自信のある犬とは見知らぬ人や新しい場所に対して好奇心を持ち、面識のない人の前でも恥ずかしがったり怖がることはありません。[3] こうした自信は生まれ持った性格である場合もありますが、社会生活に適切に順応させることで、身につけさせていくことも可能です。
- 優れた番犬は積極的でもあります。ただし、攻撃的であったり、厚かましいということを意味しているわけではありません。むしろ、その犬は自分が欲しいものを手に入れるために、それを可能とする立場に身を置くことを恐れていないということを意味しています。また、新しい状況や見知らぬ人に遭遇する際も自信があり、後ずさるということもしません。[4]
- 社交性も優れた番犬に欠かせない要素です。社会生活に順応している番犬であれば、見知らぬ人が飼い主の自宅に入ってきたことを認識し注意を配るものの、襲いかかったり必要以上に攻撃的になることはありません。[5]
- 訓練しやすい犬であることも大切です。[6] チャウチャウは、元来見知らぬ人を疑う性質を持っているので番犬向きではあるものの、かなり独立心が強く、訓練が難しい犬種でもあります。[7]
- 忠実な犬も優れた番犬になります。飼い主に忠実であるほど、飼い主を危険から守り安全を確保しようとするでしょう。ジャーマンシェパードは忠実な犬種として知られています。[8]
- 子犬のころから社交性を培う 適切に社会に順応しているということが、飼い犬を番犬として訓練するうえで不可欠です。十分な社交性を培っていれば、日常の環境で穏やかに暮らすことができるでしょう。また、恐れもあまり持たず、緊張もさほどしないはずです(番犬には重要な特性です)。その一方で、見慣れない、危険な(あるいは危険そうな)状況には健全な範囲内の疑いを持ちます。[9] 生後3週間~12週間が、子犬を社会に適合させる最適な時期です。[10]
- 12週間を超えてからは、新しい状況に対してどんどん慎重になっていくので、慣れさせることが難しくなっていきます。[11]
- 社会に順応させるための期間は、いつもと異なる環境で様々な人と出会い、交流させるようにしましょう。子犬に社交性を教えるのは、かなりの大仕事なので、複数に細分化して、時間をかけて、無理のない範囲で徐々に慣れさせていったほうが容易かもしれません。[12]
- 子犬が充実した時間を過ごすことができた時は陽性強化を取り入れて、たっぷりのご褒美(なでる、おやつ、遊んであげる時間を増やす、など)を与えましょう。[13]
- 子犬トレーニングのクラスに参加させるというのも良い方法です。ただし、こうしたクラスに健康で病気にもかかっていない状態で参加できるよう、必要なワクチン摂取や寄生虫治療を済ませておきましょう。[14]
- 成犬で、すでに訓練も済ませ、社会生活にも順応しているのであれば、番犬となる訓練を受ける準備は整っています。
- 基本的な指示に従えるようにしつけておく 番犬の訓練を開始する前に、「待て」や「お座り」「伏せ」といった基本の指示を覚えさせておきましょう。基本的な指示に従えるようになっておくことが、警戒のために吠えたり、見張りをするといった防御のためのテクニックを覚える際の基礎となるでしょう。
- こうした指示は自分で飼い犬に教えることができます。あるいは、しつけクラスに参加させるのも良いでしょう。
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- 指示に従わせる練習をする 犬はもとから吠える動物なので、誰かが近づいてくる足音や突然の物音が聞こえれば指示がなくても吠えます。大切なのは、指示に従って吠えさせるということです。まずは、犬にリードをつけ、キッチンのテーブルの脚、あるいは庭先のフェンスなどにつないでみましょう。犬が待機している場所から離れながらご褒美を差し出し、視界に入らない位置に移動しましょう。[17]
- 飼い犬が声を出したら(クンクン鳴く声や吠え声)が聞こえたらすぐに飼い犬の場所へ戻り、引き金として選んだ言葉を含めて褒めてあげましょう。すぐにご褒美を与えます。これを複数回繰り返すと、吠えることと、ご褒美が飼い犬の頭の中でつながり始めるでしょう。
- リードでつながれている場所で吠える指示に慣れて来たようであれば、庭の中あるいは家の中で場所を変えて練習しましょう。また、散歩に行っている時やドッグパークなどの公共の場で一緒に遊んでいる際も、指示に反応できるかどうか試してみましょう。
- 演習する 吠える指示に対する飼い犬の理解を確かめるために、飼い犬は家の中に残し、飼い主は玄関から外に出ましょう。外に出て、呼び鈴を鳴らし、飼い犬に吠える指示を出しましょう。指示に従って吠えることができたらご褒美を与えましょう。次に、扉をノックし、吠える指示を出します。正しく反応できたらご褒美を与えます。[20]
- 自分以外の家族の誰かに試してもらう 吠える指示に慣れてきたようであれば、自分の以外の人間に対しても吠えて反応できるようになる訓練をしましょう。家族の誰かに扉の外に立ってもらい、ノックするか呼び鈴を鳴らしてもらいましょう。自分自身は飼い犬と一緒に屋内に残り、飼い犬に吠える指示を出します。吠えることができるたびに、ご褒美を与えましょう。[23] これによって、飼い犬の保護本能が強化され、見慣れない人(あるいは物)に吠えるようになります。
- 家族の助けを借りて、この訓練をさらに続け、呼び鈴やノックの音に反応して吠えることができるたびにご褒美を与えましょう。呼び鈴ルあるいはノックの音と吠えることが徐々に結び付けられ、音がするたびに一回吠えるようになっていくでしょう。
- しばらくしたら、指示を受けて吠えるのではなく、呼び鈴やノックの音が聞こえたら吠えるという訓練も行ってみましょう。
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- 吠える指示を出す 合図に従って吠えることを覚えたので、次は指示に従って吠えることを止める訓練をしましょう。事実、静かにするという指示を教えるには、まず吠える指示を教えなければいけません。[24] 指示に従って吠え、さらに吠えることのを止められれば、優れた番犬として活躍できる可能性が高まります。
- 吠える訓練と同様に、指示に従うことができた時はご褒美を与えましょう。
- 吠える指示と止める指示を交互に出す 吠える指示と吠えることを止める指示を交互に用いて練習すると、犬の吠え声の制御がしやすくなります。良い番犬を育てるうえで重要です。異なる回数で吠える指示を出した後に止める指示を出す、という遊ぶこともできます。飼い犬もゲームだと思ってくれるので、飼い主と飼い犬の両方にとって訓練が楽しい時間になるかもしれません。
- 何度も静かにする指示を練習する どのような訓練にも言えることですが、与えた指示に対して毎回適切に反応できるよう教えるには反復が重要です。短い間隔で何度も指示を練習し、正しく行えるたびにご褒美を与えましょう。広告
ポイント
- 番犬を攻撃犬として訓練したいのであれば、プロのハンドラーによる専門的なトレーニングに参加させましょう。攻撃の方法を正しく教えるのは、プロに任せるのが一番です。自分で誤った方法で訓練した結果、必要以上に攻撃的になってしまう恐れがあります。[29] 犬の訓練に関する情報をオンラインで検索したり、推薦できるようなドッグトレーナーを知らないか獣医に聞いてみましょう。
- 「犬に注意」の札などを敷地の入り口に掲げておきましょう。見知らぬ人や侵入者を抑止する効果があります。通行人の目にはっきりと映るように、十分な大きさのあるものを用いましょう。
- プラスチック製のイースターエッグにドッグフードを少し入れたものを飼い犬や他の犬(あるいは犬たち)に探させ、見つけることができたらドッグフードが食べられる、という遊びを行ってみましょう。飼い犬がたくましく、そして社交的になります。
出典
- ↑ http://www.akc.org/news/best-guard-dogs/
- ↑ http://www.healthguidance.org/entry/16022/1/Guard-Dog-Training-Basics.html
- ↑ http://www.dog-obedience-training-review.com/guard-dog-training-and-selection.html
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- ↑ https://www.aspca.org/pet-care/virtual-pet-behaviorist/dog-behavior/socializing-your-puppy
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- ↑ http://leerburg.com/bark.htm
- ↑ http://www.humanesociety.org/animals/dogs/tips/how_to_stop_barking.html
- ↑ http://leerburg.com/bark.htm
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- ↑ http://www.vcahospitals.com/main/pet-health-information/article/animal-health/barking-in-dogs/152
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- ↑ http://www.petcarerx.com/article/how-to-train-a-german-shepherd-to-be-a-guard-dog/280
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- ↑ http://www.dog-obedience-training-review.com/guard-dog-training-and-selection.html
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