この記事の共著者 : Brian Bourquin, DVM. ペットの飼い主たちから「ドクターB」の名で親しまれているブライアン・ボークウィン獣医師は、コーネル大学にて獣医科学の博士号を取得後、19年以上にわたり獣医療に従事してきました。現在、マサチューセッツ州のボストンにある「ボストン動物クリニック」を経営しています。同クリニックではサウスエンド・ベイビレッジとブルックリンの両市にて獣医療(健康管理・予防治療、救急治療、軟部組織外科手術、歯科医療)を実践しているほか、躾や栄養管理、またレーザー治療や針治療などの代替医療を用いた疼痛管理のサービスを行っています。また、同クリニックはボストン唯一の認定恐怖軽減動物病院でもあり、全米動物病院協会(AAHA)より認定病院の資格を与えられています。
この記事は6,617回アクセスされました。
犬も人間とまったく同じように痛みを感じますが、傷ついていることを知られると、他の犬から攻撃されやすくなるため、ほとんどの犬は痛みがあることを隠す習性を身に付けました。痛みをはっきりと伝える犬もいますが、じっと我慢をする犬もいるので、その場合は痛みを感じているかどうかを見極めることが難しくなります。[1] 生まれ持った生存本能によって、できれば痛みを隠そうとする犬はたくさんいます。それでも、愛犬が痛がっているかどうかを知る方法はたくさんあります。犬の痛みを早く確認できれば、それだけ早く痛みから救ってあげることができます。それによって、深刻な症状に発展するのを防ぐこともできます。
ステップ
- 他の動作にも注意しましょう。びっこを引く以外にも、いつもと違う動作が見られる場合があります。例えば、伏せたり起き上がる際の動きがぎこちない、いつもより動作が緩慢になる、特定の行動をしたがらない、といった場合です。[4]
- 階段の上り下りをためらったり、走る・飛び跳ねるといった動作を控えるのも痛みのサインです。
- 姿勢の変化に目を凝らしましょう。頭や尻尾の位置に注意しましょう。いつもはよく動く尻尾がだらりと垂れていたり、尻尾が足の間に挟まっているなど、犬が普段とは違う姿勢を取るのは、痛みが原因かもしれません。[5]
- いつもとは違う様子で足を支えていたら、痛みがあるサインかもしれません。
- 立っている最中に背中を反らす、または立ったり動いたりするたびに体をこわばらせるのも、痛みのせいかもしれません。
- 呼吸の仕方に注意しましょう。痛みを感じているときは、呼吸が早くなり、ハアハアと激しい息遣い(パンティング)をする場合があります。[6]
- 涼しいときでもパンティングが続くのは、どこかが痛いからかもしれません。
- 目をチェックしましょう。痛みがあるときは、目を見れば多くのことがわかります。目の辺りに痛みを覚える場合は、目を細める、目が充血する、目が濁る、目やにが出る、といった症状が現れます。[7]
- 痛む箇所を擦る場合もあります。犬が目の周りをしきりに擦っていれば、そこに不快感があるからかもしれません。
- 目を見ることによって、他の部分の痛みが分かる場合もあります。目の辺りが痛くて目を細めるのはもちろんですが、犬によっては、他の箇所に痛みがあるときにも目を細めます。
- 瞳孔が開いているのも、痛みのサインかもしれません。[8]
広告
- 落ち着かない態度に注意しましょう。犬は痛みがあると落ち着きがなくなり、寛ぐことさえままならなくなります。痛みのためにうろうろ歩き回ったり、何度も姿勢を変えたり、または立ったり座ったりを繰り返します。[14]
- 回避行動に注意しましょう。隠れたり、人や他の動物と触れ合うのを嫌がったりするのは、痛みのせいかもしれません。[20] このような振る舞いを見せるのは、痛い思いをしないように、接触を避けようとするためです。
- 排泄行動を観察します。普段から犬の排泄習慣を把握しておくと、様々な問題に気付きやすくなります。
- 痛みを伴うときは、排尿や排便時に普段とは違う姿勢を見せる場合があります。例えば、いつもは足を上げて排尿する雄犬も、痛みがあれば足を上げられないかもしれません。
- 排泄の回数にも変化が見られるかもしれません。あるいは、痛みのせいで排泄場所まで辿り着けず、途中で漏らしてしまうこともあります。
- 痛みによるストレスが硬い糞となって現れる場合もあります。また、ストレスによって便秘になるかもしれません。[23]
広告
ポイント
- 痛みを悪化させないように注意しましょう。時として、痛みがあるかどうか知るために、犬に痛い思いをさせる必要もあるでしょう。結局のところ、犬の場合、痛みそうな箇所を触って動かすのが、痛みの箇所を見つける唯一の方法です。獣医師がそのようにして診察をしているのを見たことがあるかもしれませんが、訓練を積んだ医師は、症状を悪化させない方法で診察を行います。しかるべき訓練もなしに自ら触診を試みると、犬を傷つけてしまう恐れがあります。
- 必ずしも痛みの箇所を見つけるのが目的ではなく、大切なのは犬が痛がっているかを確かめることです。痛みがあることが分かった時点で、獣医師に治療法を相談しましょう。
- 痛みのサインはわかりにくいため、犬の普段の様子を知っていれば、僅かな行動の変化にも気付きやすくなります。普段から犬の行動や振る舞いを把握し、些細な変化も見逃さないように心掛けましょう。[24]
注意事項
- 獣医師の指導なしに家庭で薬を与えてはいけません。ヒト用の鎮痛剤や抗炎症剤は犬に害を与える可能性があります。特に服用量を間違えると危険です。
- 上記の状況は痛みを知らせるサインになりますが、そのうちのいくつかは他の病気の兆候とも考えられます。上記のいずれかの症状が絶え間なく続き、24~48時間経っても回復の兆しが見られない場合は、獣医師に連絡を取りましょう。
- 同様に、痛みの疑いがあるものの、確信が持てない場合は、迷わず獣医師に相談しましょう。
出典
- ↑ http://www.petplace.com/article/dogs/diseases-conditions-of-dogs/symptoms/pain-in-dogs
- ↑ http://www.medicinenet.com/pets/dog-health/dog_is_limping.htm
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.petplace.com/article/dogs/diseases-conditions-of-dogs/symptoms/pain-in-dogs
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.cesarsway.com/dog-care/health/Signs-and-symptoms-that-your-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.cesarsway.com/dog-care/health/Signs-and-symptoms-that-your-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.cesarsway.com/dog-care/health/Signs-and-symptoms-that-your-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.petcarerx.com/article/common-dog-sleep-disorders/896
- ↑ http://www.cesarsway.com/dog-care/health/Signs-and-symptoms-that-your-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.cesarsway.com/dog-care/health/Signs-and-symptoms-that-your-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.petplace.com/article/dogs/diseases-conditions-of-dogs/symptoms/pain-in-dogs
- ↑ http://www.petplace.com/article/dogs/diseases-conditions-of-dogs/symptoms/pain-in-dogs
- ↑ http://www.petplace.com/article/dogs/diseases-conditions-of-dogs/symptoms/pain-in-dogs
- ↑ http://www.cesarsway.com/dog-care/health/Signs-and-symptoms-that-your-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.preventivevet.com/dogs/how-can-i-tell-if-my-dog-is-in-pain
- ↑ http://www.petplace.com/article/dogs/diseases-conditions-of-dogs/symptoms/pain-in-dogs
このHow.com.vn記事について
この記事は役に立ちましたか?
⚠️ Disclaimer:
Content from Wiki How 日本語 language website. Text is available under the Creative Commons Attribution-Share Alike License; additional terms may apply.
Wiki How does not encourage the violation of any laws, and cannot be responsible for any violations of such laws, should you link to this domain, or use, reproduce, or republish the information contained herein.
- - A few of these subjects are frequently censored by educational, governmental, corporate, parental and other filtering schemes.
- - Some articles may contain names, images, artworks or descriptions of events that some cultures restrict access to
- - Please note: Wiki How does not give you opinion about the law, or advice about medical. If you need specific advice (for example, medical, legal, financial or risk management), please seek a professional who is licensed or knowledgeable in that area.
- - Readers should not judge the importance of topics based on their coverage on Wiki How, nor think a topic is important just because it is the subject of a Wiki article.