犬がケージで排泄するのを防ぐ方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

ケージを調節する

犬のスケジュールを変える

医療のケアを求める

関連記事

参照

訓練したにもかかわらず、犬がケージの中で排泄し続けるには様々な理由があります。分離不安、排便調節に影響を与えている病気、もしくはただ単にケージは用を足す場所ではないことを理解していないだけかもしれません。この記事では犬がケージで排泄するのを防ぐ方法を説明します。

ステップ

方法 1

方法 1 の 3:

ケージを調節する

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   ケージが適切なサイズが確認する　ケージが大きすぎると排泄する犬がたまにいます。 気持ち良く隅に排便できるくらいケージが大きければ、外に出るのを待つよりは、中での排便を選ぶことがあるかもしれません。

   • 立ち上がる、回転する、足を伸ばして横たわるなどができれば、ケージのサイズとしては最適です。それ以上大きければ、犬はケージ内で排便する傾向があります。
   • 子犬であれば、成犬になったときの大きさを考えてケージを選びましょう。ケージは高額なので、成犬になったときに取り替える必要がないように選びます。余分な空間はダンボール、発砲スチロールなどの子犬に安全な資材で仕切ります。
2. 
   2
   ケージで餌を与える　食事を摂る場所で排泄はしたくないはずです。ケージで餌を与えることが排泄を防ぐのに役立つでしょう。

   • 食事の間、ケージに閉じ込める必要はありません。閉じ込められているストレスで餌を食べないかもしれません。餌をケージの中に置き、ドアは開けっ放しにします。
   • あなたが外出するために、餌で中に誘い込んでいると疑い、ケージの中に入って餌を食べることに警戒を示すかもしれません。餌をそのままにして、あなたが普段の生活に戻ると、最終的には餌を食べ始めるでしょう。
3. 
   3
   ケージの敷布を変える　ケージ内に敷く毛布の種類を変えたり、毛布を多めに入れたりすると、内部での排便を止める可能性があります。

   • 毛布や敷布を置いていなければ、寝心地のよい敷布や毛布をケージ内に入れてあげると、ケージをトイレとして使用しなくなるかもしれません。気持ちよく寝転んだり、眠ったりする場所で排泄することは好まないでしょう。
   • 逆に、すでに入れてある敷布や毛布の下に糞を埋めるようであれば、それらを取り出しましょう。簡単に隠せないとわかれば、ケージで排便しにくくなるかもしれません。
   • オシッコシートで犬を訓練した場合、ケージにシートを置かないようにします。
4. 
   4
   排泄物をきれいに片付ける　犬がケージで排泄したら、毎回徹底的に掃除しましょう。ペットショップやスーパーで売っている酵素系クリーナーを使用します。臭いを消すことで、同じ場所で排便する可能性は少なくなります。
   広告

方法 2

方法 2 の 3:

犬のスケジュールを変える

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   犬をケージに一人きりにする前に訓練する　最近犬をケージに一人にし始めたところで、犬が排泄するようであれば、問題は犬がケージに慣れていないということです。徐々にケージに慣らしてから、ケージに一人きりにしましょう。

   • ケージに慣れるまで数日間様子を見ます。中に入らせますが、ドアは閉めません。ケージに入ったご褒美をあげて、ケージに対するよい感情を抱かせましょう。
   • ケージに慣れてきたら、短時間ドアを閉めて一人にします。1回につき10分から始め、徐々に時間を延ばしていきます。
   • 不安にならず30分ケージで過ごせるようになれば、もう少し長い時間ケージに一人にします。外出時が肝心です。外出する前に、行ってくるねと伝えるのに時間をかけ、出発を長引かせると、犬は余計不安になります。
   • 少しずつ犬をケージに一人にさせる時間を増やして、最終的に一晩中、または仕事に行っている間、ケージでお留守番させます。
2. 
   2
   散歩のスケジュールを一定に保つ　犬がケージに排泄するのであれば、散歩のスケジュールが一定ではないのかもしれません。一定の間隔を空けて散歩に連れていくと、犬は最後の手段としてケージで用を足さずに済みます。

   • ただ単に犬を外に出していても、外で排便することを学ぶ訳ではありません。トイレのしつけの際は、犬と外に一緒にいて、排便すべき場所に行ったときに褒めてあげましょう。そうしないと、犬はただ遊ぶために外にいると思い、外で用を足さないでしょう。
   • 犬の年齢により、外に出すべき時間は異なります。12週未満の犬なら、日中は1時間ごとに1回、夜は3、4時間に1回外に出します。
   • 犬の年齢が上がるにつれて、少しずつ散歩の間隔を延ばしていきます。 6、7カ月になる頃には、日中は4時間ごと、夜は8時間ごとに外に出します。成犬は日中に少なくとも3回、そのうちの1回は長い散歩に連れて行くことが好ましいでしょう。
   • 一貫性がポイントです。毎日同じ時間に犬を連れ出すようにしましょう。犬の体が定期的なスケジュールに慣れ、失敗が少なくなるでしょう。
3. 
   3
   食事の時間を一定にする　食事の時間を一定にすると、1日の中でいつトイレに行く必要があるのか予想できるようになります。食事の間のおやつを制限すると、トイレの失敗が少なくなります。 食後約20分後に便通は促進されます。食事を与えてすぐにケージに入れないようにしましょう。急に便意を催すかもしれません。代わりに、食後20～30分で、外にトイレに行く機会を与えましょう。

   • 犬種、サイズ、病状により、与える餌の量は変わってきます。獣医師に適切な餌の量を尋ねて、1日の食事の間隔を決めます。
   • 一晩中ケージに入れておくなら、寝る3時間前から食事と水を与えるのをやめます。仕事に行っている間ケージに入れておくなら、朝食後、長い散歩に連れて行き、排泄する機会を与えます。
4. 
   4
   褒めたり、叱ったりする　褒めたり、叱ったりすることで犬はケージで排便してはいけないことを学びます。

   • 犬が外で排泄したときは常に褒めてあげましょう。「いい子ね！」と言って褒めてあげたり、おやつを持ち歩いてご褒美として与えてもよいでしょう。
   • ケージ内で排便しそうであれば、手を叩き、「だめ」と叱りましょう。その後、外に連れて行き、用を足させましょう。
   • 犬は過去のことは考えません。朝起きて、ケージの中で犬が排便したのを見つけ、その時点で叱っても意味はないでしょう。犬は何について怒られているのか理解しません。また、あまりにも攻撃的になったり、大きな声で叱ったりすると、犬は不安を覚え、問題が悪化する可能性があります。犬の鼻に糞や尿を擦り付けたりすると、犬を困惑させたり動転させたりするだけなので、絶対してはいけません。
   広告

方法 3

方法 3 の 3:

医療のケアを求める

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   獣医師に相談する　排便のコントロールができない原因が、病気によるものでないことを確認しましょう。動物病院の予約を取り、身体検査を受けます。

   • 排泄物が柔らかかったり、下痢であれば、胃腸に問題があり治療が必要となるかもしれません。治療の必要性を確認するため、血液検査やX線が行われるかもしれません。
   • 犬も歳を取ってくると、排便調節に問題が生じる可能性があります。老犬であれば、排便の調節ができているかどうか確認する検査を受けるかもしれません。問題がある場合は、治療の選択肢を提示してもらえるでしょう。
2. 
   2
   分離不安のサインに気付く　犬は分離不安によって、ケージ内で排便することがあります。 分離不安のサインを見極め、その場合どのような対処が必要か学びましょう。

   • 遠吠えをする、吠える、過剰に行ったり来たりを繰り返す、ケージから逃げ出したり逃げ出そうとする、というような行動が見られる場合、犬は分離不安を抱えているかもしれません。スケジュールの変更、転居、ルームメイトや家族構成の変更などが最近あった場合、それが原因で犬の不安が募っているのかもしれません。
   • ストレスの溜まる状況の間はご褒美を与えたり、褒めたりして、不安を減らしてあげましょう。例えば、外出時はおもちゃや餌を与えておいてもよいでしょう。ご褒美としておやつやおもちゃが出てくる仕掛けになっているパズルがペットショップでよく売られています。飼い主の不在で不安が募っているのであれば、このようなパズルは気晴らしになるはずです。
   • 獣医師に治療法を尋ねてもよいでしょう。投薬や訓練プログラムを勧めてもらえるかもしれません。
3. 
   3
   犬の食事を変えるときは気を付ける　餌の変更は排便調節の問題に繋がります。最近ドッグフードの種類やメーカーを変えたのであれば、そのせいで犬の排便調節機能に問題が生じているかもしれません。今までの餌に新しい餌を少し混ぜ、少しずつ餌の種類を変えて、慣らしていきます。
   広告

ポイント

• 分離不安に関連する問題であれば、犬の調教師に相談する手もありますが、費用は高くなるでしょう。

広告

注意事項

• 犬がケガをするような尖った先端がないかケージを確認しましょう。ペキニーズのような目が出っ張っている犬が、飛び出ているワイヤーで目を傷つけた事例があります。鋭利な先端がないか確認しましょう。
• ケージにいる間は首輪やハーネスを外しましょう。首を締める危険性があります。

広告