歪んだビニール盤を直す方法

ビニール盤は紫外線や高温にさらされたり、単純に保管方法を誤ったりすると歪んでしまう可能性があります。そんな時には、歪みの程度に合わせて修復する方法を選ぶことができます。それは、ビニール盤を重さのある物体にしばらく挟んでおく方法あるいは熱と圧力を組み合わせる方法です。また、この作業を頻繁に繰り返さないために、歪みを防ぐ方法を知ることが大切です。

方法 1

方法 1 の 3:

2つの重い物体を使う

PDF形式でダウンロード

この物体は、ビニール盤全体を覆うことのできる大きさである必要があります。また、ビニール盤の歪みを悪化させることなく圧力をかけられる重さのものを選びます。ちなみに、この方法には大きな本を2冊使うのが最適です。
2
2つの物体の間に歪んだビニール盤を挟みましょう。まず、テーブルなどの平らな所に1つ目の物体を置きます。そしてその上にビニール盤、2つ目の物体を重ねます。この時、できるだけビニール盤全体が物体に覆われるように重ねましょう。はみ出している部分があるとビニール盤が歪んでしまいます。
- ビニール盤を物体の間に挟む前に、ビニール盤が綺麗であることを確認します。砂粒でビニール盤を傷付けることだけは避けましょう。^{[1]X出典文献}
これはおそらく所要時間の最も長い方法です。ビニール盤の歪みを直すにはゆっくりと圧力をかけ続ける必要がありますが、これには時間がかかります。そのため数日間は待つ覚悟をしておきましょう。場合によっては歪みが直るまでに数週間かかることもあります。^{[2]X出典文献}
広告

方法 2

方法 2 の 3:

熱と圧力を使う

PDF形式でダウンロード

1
2枚のガラス板の間にビニール盤を挟みましょう。まず、1枚目のガラス板の中央にビニール盤を置きます。そして、ガラス板の間にビニール盤を挟むようにして2枚目のガラス板を重ねます。
- ガラス板の角のうち1か所がテーブルからはみ出すようにして置くと、後にガラス板を持ち上げやすくなります。
2
オーブンを約80℃に予熱し、ビニール盤を入れましょう。^{[3]X出典文献} 使用するオーブンによって異なりますが、予熱には10〜15分ほどかかります。オーブンが適温に達したらガラス板で挟んだビニール盤を慎重にオーブンの金網に乗せます。この時、ガラス板をオーブンの奥まで押し込みすぎないようにしましょう。そうすることで後に取り出しやすくなります。
- ガラス板をオーブンに入れる前には必ず室温であることを確認しましょう。そうしなければガラスが粉々に割れる恐れがあります。^{[4]X出典文献}
- 火傷を防ぐために鍋つかみを着用しましょう。
これよりも長くなるとビニール盤が溶けてしまう可能性があります。ビニール盤を加熱する時には目を離さないようにし、異臭や異音に気づいたら直ちに取り出しましょう。
4
ガラス板とビニール盤をオーブンから取り出しましょう。ガラス板は触れないほど熱くなっているため鍋つかみを着用し、取り出したらテーブルやキッチンなどの平らな場所に置きます。
- 作業台の損傷を防ぐため、ガラス板の下には鍋敷きやタオル、まな板などを敷きましょう。
この一定した圧力と熱が組み合わさるとビニール盤を修復することができます。ガラス板が冷めるまで物体を乗せたままにしておき、冷めたらビニール盤を取り出しましょう。
まだビニール盤の歪みがひどい場合は、修復されるまで上記の手順を繰り返します。そうでなければレコードプレーヤーに入れて歪みが直ったかどうか確認してみましょう。
広告

方法 3

方法 3 の 3:

ビニール盤の歪みを防ぐ

PDF形式でダウンロード

ビニール盤は日光や熱にさらされると歪みの原因となります。そのため、窓辺や暖房を避けて保管するようにしましょう。また、暑い日には車中に放置しないようにしましょう。
ビニール盤には比較的重さがあり、積み重ねると下の方にあるビニール盤にかなりの圧力がかかってしまいます。この圧力は歪みやひっかき傷、こすり傷の原因になります。これを防ぐためには、ビニール盤を必ず立てて保管しましょう。
ビニール盤を地下室で保管している人が多く見られますが、地下室の湿気はビニール盤を歪めてしまいます。そのため、湿気の少ない保管場所を探してみましょう。保管できる場所が地下室しかない場合は、ビニール盤を安全に保管できるように除湿器の設置を検討する必要があります。
広告

ポイント

ビニール盤を修復するためにできることはためらわずに実践しましょう。ビニール盤はすでに再生できないほど破損しているため、上記の方法でそれ以上破損することはほとんどありません。
ビニール盤の溝が正確に保たれるため、歪んだ部分を急激に変化させるよりも徐々に直すことが推奨されます。
オーブンにガラス板を入れるのが心配な人は、ガラス板に挟んだビニール盤を直射日光に当てても構いません。ガラス板の上に重い物体を乗せ、10〜15分間全体を日光に当てましょう。^{[5]X出典文献}