月の満ち欠けを理解する方法

PDF形式でダウンロード

PDF形式でダウンロード

この記事には：

月の周期を理解する

北半球の月の周期を理解する

南半球の月の周期を理解する

関連記事

参照

月が地球を周回するには27.3日かかりますが、月の満ち欠けの周期は29.5日です。その間、月は日に日に満ちて（夜になると輝いて見える部分が少しずつ増えて）いき、それから欠けて（少しずつ小さくなって）いき、やがて消えてしまいます。周期のどの時点であっても、満ち欠けの何日目かを知るには、月の形がヒントになります。それがわかれば、月齢や潮汐、地球・太陽・月の位置関係などがわかります。特定の形の月を見たい、月のうさぎを見たい、というときに、ちょっとした天文学の知識があれば、月が満ちているのか欠けているのかが簡単にわかります。

ステップ

パート 1

パート 1 の 3:

月の周期を理解する

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   周期の名前を覚える　月は地球の周りを公転し、その過程で私たちの目には、月の表面の照らされた部分が様々な角度から映ります。月は自ら光を発することはなく、太陽光を反射して輝きます。新月から満月、再び新月へと移行するまでには、三日月や十三夜月（上弦の月と満月の間の膨らんだ状態）などで知られているように複数の段階があり、月自身の影によって形が変わります。月には下記のような周期があります。

   • 新月
   • 三日月
   • 上弦の月（半月）
   • 十三夜
   • 満月
   • 十八夜
   • 下弦の月（半月）
   • 二十六夜
   • 新月
2. 
   2
   それぞれの段階の意味を理解する　月は毎月、同じ軌道を通り地球の周りを公転するため、満ち欠けの周期も毎月同じです。月に周期があるのは、月が公転するにつれて、私たちの視点からは光に照らされた部分が異なって見えるからです。月の半分は常に太陽の光が当たっているということを覚えておきましょう。つまり、変化するのは地球上の私たちの視点で、これによってどの周期なのかが決まります。

   • 新月の時、月は地球と太陽の間に位置しています。そのため、私たちの視点からは全く光に照らされていません。この時、光に当たっている部分は完全に太陽の方を向いていて、私たちは影となった残りの部分を見ていることになります。
   • 上弦の月とは、光に照らされた部分の半分、さらに影となった部分の半分がそれぞれ見えている状態です。下弦の月も同じ状態ですが、左右が逆になります。
   • 満月とは、光に照らされた側のすべてが私たちの目に見えている状態で、陰になっている側は後ろを向いています。
   • 満月になった後、月は地球と太陽の間にある元の位置に徐々に戻っていき、再び新月を迎えます。
   • 月の公転は1周に約27.32日を要します。一方で、太陰月（新月から新月までの周期）は29.5日で、地球と太陽の間の位置に月が戻るまでに要する日数を指しています。
3. 
   3
   なぜ月が満ち欠けをするのかを学ぶ　月が新月から満月へと向かう過程で、私たちの目には光に照らされた部分が増していくように映ります。これを満ちていく月と呼びます（「満ちていく」とは、増大していくということです）。その後、満月から新月へと再び向かっていくと、光に照らされた部分は減少していくように見え、これを欠けていく月と呼びます。（「欠ける」とは、強さや明度が減少することです）。

   • 月の周期は常に同じです。空の違う位置や方向に表れても、月そのものを見れば、どの周期なのかが把握できます。
   広告

パート 2

パート 2 の 3:

北半球の月の周期を理解する

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   月の満ち欠けは右から左　満ち欠けの過程で、月の異なる部分が光に照らされます。北半球では、満月へと向かうにつれて、この照らされた部分が右側から左側へと増大していくように見えます。満月になった後、照らされた部分は右側から減少していくように映ります。

   • 満ちていく月は右側が照らされ、欠けていく月は左側が照らされています。
   • 親指を出し、手のひらを空に向けた状態で右手を掲げましょう。親指と人差し指でアルファベットのCが反転したような形状を作りましょう。月がこの形状に合えば、月は満ちていく（増大していく）途中です。同様に左手を用いて、月がアルファベットのCの形状に合うなら、月は欠けていく（減少していく）途中です。
2. 
   2
   アルファベットの「D、O、C」で覚える　月の光の遷移は常に同じなので、アルファベットのD、O、およびCを用いて、月が満ちている途中か、欠けている途中かを判断することができます。上弦の月までの段階では、月の照らされている部分はアルファベットのDのように見えます。満月を迎えるとOの形になります。下弦の月を過ぎるとCの形状になっていきます。

   • 満ちて行く途中の三日月は反転したCのような形をしています。
   • 満ちていく途中の半月（上弦の月）月はDの形をしています。
   • 欠けていく途中の半月（下弦の月）は反転したDの形です。
   • 欠けていく途中の三日月はCのような形です。
3. 
   3
   月の動きを覚える　月が昇り沈んでいく時刻は常に一緒ではなく、月の周期によって変わります。つまり、昇る時刻、沈む時刻によっても月の満ち欠けを把握することができます。

   • 新月は、太陽の光に照らされておらず、また太陽と同時刻に昇り同時刻に沈むため、私たちの目で見ることができません。
   • 満ちていく月が上弦の月にさしかかると、月は朝に昇り、夕暮れの時刻に南中を迎え、真夜中頃に沈んでいきます。
   • 満月は、太陽が沈むにつれて昇り始め、太陽が昇るにつれて沈んでいきます。
   • 欠けていく月が下弦の月にさしかかると、真夜中に昇り、明け方に沈んでいきます。
   広告

パート 3

パート 3 の 3:

南半球の月の周期を理解する

PDF形式でダウンロード

1. 
   1
   満ち欠けの際どちら側に光が当たるのかを把握する　北半球とは逆に、南半球から見える月の光は左側から右側に徐々に満ちていき、満月になった後、左側から右側に欠けていきます。

   • 左側が光っている月は満ちている途中です。逆に、右側が光っている月は欠けている途中の状態です。
   • 親指を出し、手のひらを空に向けた状態で右手を掲げましょう。親指と人差し指でアルファベットのCが反転したような形状を作りましょう。月がこの形に合うようであれば、欠けていく（減少していく）月を意味しています。左手を使い、同様にCの形状を作り、月がこれに合えば、満ちていく（増大していく）月を意味しています。
2. 
   2
   アルファベットの「C、O、D」で覚える　南半球でも月の周期はすべて同じではあるものの、満ち欠けの過程を表すアルファベットの文字は北半球の逆となります。

   • 満ちていく途中の三日月はCの形をしています。
   • 満ちていく途中のの半月（上弦の月）は、反転したDの形をしています。
   • 満月はOの形をしています。
   • 欠けていく途中の半月（下弦の月）はDの形をしています。
   • 欠けていく途中の三日月はCが反転した形をしています。
3. 
   3
   月がどこから昇り、どこで沈むのかを覚える　北半球と南半球では、月の光に照らされた部分は逆であるものの、昇ってから沈むまでのタイミングは同じです。

   • 上弦の月は朝に昇り始め、真夜中頃に沈みます。
   • 満月は、太陽が沈むにつれて昇り始め、太陽が昇るにつれて沈んでいきます。
   • 下弦の月は真夜中に昇り、明け方に沈んでいきます。
   広告