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中国の伝統的な指圧療法では身体表面の特定の部位、いわゆるツボ(経穴)を刺激して病状の緩和を図りますが、消化器系に働きかけるツボを刺激して痩せることも可能です。減量に効果的な指圧療法に、健康的な食事と運動を組み合わせれば、減量だけでなく心身の総合的なフィットネス目標も達成できるでしょう。

方法 1
方法 1 の 3:

減量に効果的なツボを刺激する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 耳ツボの指圧から始める 
    耳穴近くにある三角形の突起部分に親指を当てましょう。親指を使うことで耳ツボ全体がカバーできるため、その領域にある3つのツボを同時に刺激することができます。
    • また、顎関節に指を当て口を大きく開閉し、関節が動く場所を見つけることでも、耳ツボの位置が分かります。
    • 中程度の圧力を3分間加えると、食欲と空腹感が抑えられ消化改善にも役立ちます。
    • 指圧のツボを1か所だけ選ぶなら、耳ツボが効果的です。耳ツボには空腹感と食欲を制御するツボが3つ以上集まっている唯一の部位です。[1]
    • 耳周辺には「聴宮(SI19」)「耳門(TW21)」「聴会(GB2)」の3つのツボがありますが、これらは減量との関わりについて最もよく研究されているツボです。[2][3]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 減量に効果的な他のツボを刺激する 
    減量に効果的なツボは耳以外の部位にもたくさんあります。
    • 1つ、上唇と鼻の間の窪みに位置する「水溝(GV26)」と呼ばれるツボが挙げらます。中程度の圧力で1日2回、5分間そのツボを押すと、食欲と空腹感を抑えることができます
    • また、へその真下3cmの所にある「開元」と呼ばれるツボは消化の改善に役立ちます。1日に2回、人差し指と中指で2分間上下にマッサージをしましょう。
    • 膝の下5cm、中心からやや外側にずれた所にある「足三里(ST36)」も胃腸の健康を促進するツボです。人差し指で1分間圧力をかけましょう。足を曲げて人差し指の下の筋肉が動けば、正しい位置を押していると言えます。毎日2分間刺激を加えると良いでしょう。
    • 肘を深く曲げた時にできるシワ(肘窩横紋)の外側にできる窪みにあるのが「曲池(LI11)」です。このツボは腸を刺激して、体から余分な熱と水分を取り除くのに効果的です。毎日1分間、親指で刺激しましょう。
    • 内くるぶしから、約5cm程上、スネの骨の際にある「三陰交(SP6)」は、体液の量や組成を一定のバランスに保つのに役立ちます。親指で毎日1分間刺激しましょう。刺激後は指をゆっくりと離しましょう。
    • 耳たぶから真っ直ぐ下がった位置、肋骨の真下左右2か所にある「京門」と呼ばれるツボは、消化不良を改善する効能があります。1日1回5分間押しましょう。。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 不快感を覚えたり効果が感じられない場合は別のツボを試す 
    ツボを刺激してどう感じるか、どのような反応があるを意識しましょう。同じツボを刺激しても、個々の状況が異なれば反応も異なります。刺激を与え過ぎないように注意しましょう。
    • 理想的な体重に達するまでこれらのツボを刺激し、目標達成後も体重維持のために役立てましょう。
    • 指圧療法は体に悪影響を及ぼしません。
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方法 2
方法 2 の 3:

指圧療法に健康的な食事と運動を組み合わせる

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 抗炎症ダイエットを実践する 
    減量に効果的だと言われている食べ物に「抗炎症」食品と呼ばれるものがあります。体重増加は体が炎症を起こしている状態だと考えられるため、抗炎症食品を取り炎症を抑えて減量を促しましょう。[4][5] 抗炎症ダイエットの実践には、可能な限り自然食品を取ることが重要です。自然食品には炎症を増幅させる可能性のある農薬や、ホルモン、抗生物質などの化学物質が含まれていません。
    • 加工食品や包装された食べ物を控えましょう。人によっては炎症を増加させる可能性がある添加物や防腐剤も控えるべきでしょう。特にそれらにアレルギーがあるなら、注意しましょう。
    • 抗炎症ダイエットを実践するには、多少の慣れと計画性が必要かもしれません。しかし、加工されていない、つまり、ビタミン、ミネラル、その他の栄養素を保持している自然食品を使って最初から調理することに慣れていけば、より健康的な体が作れます。
    • 目安として、白パン、白米、白パスタのように白い食べ物は加工されていると考えられます。白い食品を避け、全粒粉パン、玄米、全粒粉パスタなどを選びましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 食事に野菜や果物をたくさん取り入れる 
    全食事の約3分の2を果物、野菜、全粒穀物にしましょう。[6]果物や野菜には炎症を抑える抗酸化物質がたくさん含まれています。
    • 抗酸化物質をたくさん取るには、鮮やかな色の果物や野菜を積極的に食べるのが効果的です。例えば、ブルーベリーやラズベリーなどのベリー系果物、リンゴ、プルーン、オレンジ、柑橘系の果物(果物に含まれるビタミンCは優れた抗酸化物質)、葉物野菜、冬かぼちゃ 、夏カボチャ、ピーマンなどは理想的な食べ物です。
    • 新鮮であればある程理想的です。ただし、凍った野菜や果物でも効果的です。
    • 余分な脂肪分を摂取しないように、クリーミーなソースで調理、味付けされた野菜は控えましょう。
    • 砂糖や、砂糖が添加されたシロップがかけられた果物は避けましょう。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 炎症を抑える働きがある食物繊維をたくさん摂る 
    毎日最低20〜35グラム摂取するよう心がけましょう。食物繊維を豊富に含む食べ物は次の通りです。
    • 玄米、ブルガー小麦、そば、オーツ麦、キビ、キノアなどの全粒穀物
    • リンゴ、ナシ、イチジク、ナツメヤシ、ブドウ、あらゆる種類のベリーなど、皮ごと食べられる果物
    • ほうれん草、カラシナ、コラード、スイスチャード、ケールなどの野菜や葉物野菜、ニンジン、ブロッコリー、芽キャベツ、チンゲン菜、ビート
    • エンドウ豆、レンズ豆、インゲン豆、黒豆、白豆、リマ豆などの豆類、豆の鞘
    • カボチャ、ゴマ、ヒマワリの種などの種子、アーモンド、ピーカン、クルミ、ピスタチオナなどのナッツ
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 赤身の肉を控える 
    実際、肉を控えた食事にできると理想的ですが、牛肉を食事に加えたいなら、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸が自然な比率で含まれている牧草飼育の赤身肉を選びましょう。鶏肉は皮がないものを選びましょう。また、ホルモンや抗生物質を使用せずに飼育されていることを確認しましょう。これは、赤身肉を選ぶ場合にも当てはまります。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 トランス脂肪と飽和脂肪の摂取を制限する 
    アメリカ心臓協会は、総合的な健康維持のために、すべてのトランス脂肪酸を避け、飽和脂肪酸を1日の総摂取カロリーの7%未満に制限することを推奨しています。飽和脂肪酸は、バター、マーガリン、ショートニングを避けることで簡単に回避できます。農林水産省、食品安全委員会等が推定した日本人のトランス脂肪酸の平均的な摂取量は、いずれも、WHOが定めたトランス脂肪酸摂取量の目標(総エネルギー摂取量の1%に相当する量よりも少なくすること)を満たしています。つまり、平均的な食生活であれば、トランス脂肪酸摂取による健康への影響は低いと推定できます。また、農林水産省が推定した飽和脂肪酸の摂取量については、平均して総摂取エネルギーの8.2%に相当する量でした。飽和脂肪酸を摂りすぎることがないよう、注意する必要があります。
    • オリーブ油またはカノーラ油を使いましょう。
    • 肉の脂肪分は取り除きましょう。
    • 成分表示に「硬化処理(部分的に固体の油脂を作り出す水素添加)」と記載がある食品は避けましょう。仮に「トランス脂肪酸ゼロ」と表記されていても、トランス脂肪酸が含まれている可能性があります。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 魚をたくさん食べる 
    魚は良質のタンパク質源であり、より健康的なオメガ3脂肪酸を豊富に含んでいます。オメガ3脂肪酸の摂取量が多ければ、体内の炎症を抑えることができます。オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚には、サケ、マグロ、マス、イワシ、サバなどが含まれます。
  7. How.com.vn 日本語: Step 7 複合糖質のみを食事に加える 
    加工食品を避ければ、必然的に複合糖質だけの食事になります。食品を加工すると、炭水化物が単炭水化物に分解されます。単炭水化物を大量に摂取すると、炎症が悪化する可能性があります。
  8. How.com.vn 日本語: Step 8 定期的な運動を心がける 
    食べ過ぎを控え、バランスの良い食事をとり、定期的に運動することが体重を減らし、減らした体重を維持する唯一の方法です。運動は大切ですが、激しく体を動かす必要はありません。頻繁に歩くといった軽い運動から始めましょう。目的地から遠い場所に駐車する、エレベーターやエスカレーターに乗らずに階段を使う、犬の散歩に行く、散歩に出かけるなどして、普段の生活の中で運動量を増やしましょう。必要に応じて、スポーツクラブに参加し、フィットネスコーチを見つけるのも良いでしょう。
    • ウェイトリフティング、有酸素運動、クロストレーナーなど好きな運動を見つけ、継続して行いましょう
    • 必ずかかりつけ医に相談し、すべきことと、避けるべきことを理解しましょう。限界を超える程の無理をしてはいけません。新しいことに挑戦する時には加減しながら行いましょう。
    • 自分のライフスタイルに合い、かつ楽しめるアクティビティを見つけましょう。やり過ぎは禁物です。厳し過ぎる運動は、やる気を削いでしまう場合があります。[7]
    • 万歩計を用意して、1日の歩数を計りましょう。歩数を徐々に増やし運動レベルを上げて行きましょう。
  9. How.com.vn 日本語: Step 9 1週間に 75〜300分の中程度の有酸素運動を行う[8]X出典文献 ...
    1週間に 75〜300分の中程度の有酸素運動を行う[8] 有酸素運動は、酸素摂取量と心拍数を増加させます。例としては、ランニング、水泳、ハイキング、ウォーキング、ジョギング、ダンス、武道、サイクリングなどが挙げられます。
    • エアロバイクやクロストレーナーなどの運動器具を使えば屋内で、または公園や近所の広場などでも実践できます。[9]
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方法 3
方法 3 の 3:

指圧について学ぶ

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 伝統中国医学の基本的な概念を理解する 
    中国の伝統医学には指圧と鍼治療がありますが、双方ともに身体を走る12の基本的経絡に点在するポイントを刺激して病状の緩和を図ります。これらの経絡はエネルギーが通る経路で、中国における生命エネルギーの用語である「気」を運ぶ道筋だと考えられています。「気」の流れが滞ると病気が発症するというのが、伝統中国医学の基本的概念です。鍼治療では針で、指圧療法では指の圧力で滞った経路に刺激を与え、流れを回復させて病状を改善するのが目的です。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 指圧が減量促進にどう働くかを理解する 
    伝統中国医学では 、余分な「熱」と「水分」を取り除き、消化器官の働きを促進することで減量を促します。[10]
    • 「熱」と「水分」と言っても、必ずしも文字通りの意味ではありません。これらのツボに圧力を加えても、肌の温度が大幅に変化したり、肌が湿気を帯びたりすることはありません。これらは、一定に保たれている体の構成要素の比率が崩れた時に使われる用語だと理解すると良いでしょう。[11]
    • 特に耳ツボを指圧すると、減量が簡単に達成できるという研究結果があります。[12]
    • 指圧に似た療法でタパス指圧テクニックと呼ばれるものがあります。これは、減量には大きな効果はないものの、減らした体重を維持するのに大きな効果がある、という研究結果があります。[13]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ツボへの圧力のかけ方を学ぶ 
    ツボが体の中心にない限り、左右両側のツボに同じ時間、同等の圧力をかけましょう。かける圧力は一般的に軽度から中程度ですが、自分が快適だと感じる強さを見つけましょう。決して強く押してはいけません。
    • 3段階の強さを考えましょう。まず、弱い圧力を考えます。これは、指が皮膚に僅かに食い込み、ツボ周辺の皮膚を少しだけ動かせる力です。脈拍や骨を感じることはありませんが、皮膚の下で筋肉が動くのを感じます。 次に中程度の圧力を考えましょう。先程よりもやや強い圧力をかけて皮膚を押します。耳周辺などの皮膚が薄い場所では、骨を感じることができ、関節や筋肉が動くのも感じられます。また、膝、ひじ、足首などの周りで脈が打っているのを感じることもあります。
    • 指圧は、職場、学校、自宅、シャワー中、シャワー後など、どこでも実践できます。静かでゆったりできる環境で行うのが理想的ですが、絶対条件ではありません。
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ポイント

  • リフレクソロジーの「反射区マップ」を購入し、体のさまざまなツボを学び、慣れておくと便利でしょう。また、胃、大腸、副腎、腎臓、および耳それぞれのツボを見つけられるように自分専用のマップを作ると、指圧を行う際に役立ち非常に便利です。
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出典

  1. http://www.holisticonline.com/remedies/weight/weight_acupressure-for-weight-control.htm
  2. Hsieh, C. H., Su, T., Fang, Y., & Chou, P. (2012). Efficacy of Two Different Materials used in Auricular Acupressure on Weight Reduction and Abdominal Obesity. American Journal Of Chinese Medicine, 40(4), 713-720.
  3. Hsieh, C. H., Su, T., Fang, Y., & Chou, P. (2011). Effects of Auricular Acupressure on Weight Reduction and Abdominal Obesity in Asian Young Adults: A Randomized Controlled Trial. American Journal Of Chinese Medicine, 39(3), 433-440.
  4. http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21219177
  5. Greenberg,AS., Obin,MS., Obesity and the role of adipose tissue in inflammation and metabolism. AmJ Clin Nutr.(2006) 83(2) 461S-465S.
  6. http://health.usnews.com/best-diet/anti-inflammatory-diet
  7. http://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/weight-loss/in-depth/exercise/art-20050999
  8. http://health.usnews.com/best-diet/anti-inflammatory-diet
  9. http://www.medicinenet.com/aerobic_exercise/article.htm
  1. Hsieh, C. H., Su, T., Fang, Y., & Chou, P. (2012). Efficacy of Two Different Materials used in Auricular Acupressure on Weight Reduction and Abdominal Obesity. American Journal Of Chinese Medicine, 40(4), 713-720.
  2. Hsieh, C. H., Su, T., Fang, Y., & Chou, P. (2011). Effects of Auricular Acupressure on Weight Reduction and Abdominal Obesity in Asian Young Adults: A Randomized Controlled Trial. American Journal Of Chinese Medicine, 39(3), 433-440.
  3. Hsieh, C. H., Su, T., Fang, Y., & Chou, P. (2011). Effects of Auricular Acupressure on Weight Reduction and Abdominal Obesity in Asian Young Adults: A Randomized Controlled Trial. American Journal Of Chinese Medicine, 39(3), 433-440.
  4. https://www.youtube.com/watch?v=Hc5_mdo51wM

このHow.com.vn記事について

How.com.vn 日本語: Karina Klimtchuk, L.Ac., DACM, Dipl. OM
共著者 ::
鍼灸師、東洋医学専門医
この記事の共著者 : Karina Klimtchuk, L.Ac., DACM, Dipl. OM. 鍼灸師・東洋医学専門医の免許を持つカリーナ・クリムチューク博士は、「Kai Wellness」の経営者であり、ヨーサン伝統中国医学大学で教員として教鞭を執っています。ホリスティック医学、漢方薬、機能性医療を専門とし、メンタル面でのトラウマを抱える患者の治療にもあたっています。マサチューセッツ大学ボストン校にて心理学と社会学の学士号を、カリフォルニア州サンタモニカのエンペラーズ鍼灸専門学校にて修士号を、パシフィック東洋医学大学にて鍼灸・中国医学の博士号を取得。 この記事は1,518回アクセスされました。
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