姑・義母とうまくつき合う方法

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『嫁 meets 姑』がいつしか『嫁 vs 姑』へと変化してしまう現実は、人類が結婚という風習を始めて以来、全世界に共通する永遠の難題です。互いに喧嘩したいわけでもないのに、気づけば相手の気配すらも勘弁願いたく、そんな負の感情を顔面の筋肉総動員の作り笑顔で誤魔化し続ければ、ストレスの肥満化が止まりません。昔から柔道などの立ち技系の格闘技には、「(相手が)押さば引け・引かば押せ」なる極意が伝えられていますが、お姑さんは不意のタイミングで押してくるばかりと感じられます。だからこそお嫁さんには「押さば引けるところは引き・引けぬところは波風立てず踏ん張る」、そんな立ち回りの極意が求められると考えられます。このパワーバランスのコントロールと相互理解すなわち擦り合わせ作業こそが、嫁姑の距離感を良好に保ち、無用な軋轢を避ける鍵と言えるでしょう。[1]

方法 1
方法 1 の 3:

今日までを振り返る

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    初対面時を思い出してみましょう。当時はまだ彼氏だった夫に連れられ、玄関先でカチンコチンに固まったまま、肺の中に十分酸素が入らない深呼吸を繰り返した、あの日の記憶を取り出してみましょう。密かに何度も練習していた「おかあさま」の一言を、勇気を振り絞って発した次の瞬間、満面の優しい笑みを確かめた時の安堵感と嬉しさを忘れてはいないはずです。「娘ができてうれしいわ」「お嫁さん同士仲良くやっていきましょうね」など、あの日の一言一句が蘇ります。夫を産んで育ててくださり、こうして今、お嫁さんとしてこの家に迎え入れていただける、そんな喜びと感謝で胸が一杯になった、そんな記念日の記憶です。「これがこんなにもギクシャクするなんて」などと、思い出すにつれ元気を失ってしまうかも知れませんが、まずはお義母さんとの初対面時、すなわち『ふりだし』に戻ってみましょう。
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    最初に違和感を覚えた場面を振り返ってみましょう。嫁姑に限らず、初対面の相手との距離感は手探りの連続です。お姑さんにとっても、息子の大事な人生のパートナーであり、新しい家族の一員である以上、良き姑でありたいと心から願い、精一杯の心遣いを届けたいと思って当然です。それでも時が流れ、次第にざっくばらんなコミュニケーションを図るようになれば、次第に互いの価値観や嗜好の違いなど、時に『引っかかり』と感じられる気づきが増え始めます。世代も生まれ育った環境も異なるからこそ、それぞれの個性や価値観は違って当然ですが、それすらも「気に入らない」と感じ始めてしまうのは、嫁姑に限りません。お嫁さんとして先輩のお姑さんは、それを言葉にするリスクを重々承知されていますが、それでも声になった以上、それが彼女にとって許容範疇外、すなわち『地雷』であると推察できます。[2]
    • 当時の髪型や服装や持ち物など外観に関することだったのか、もしくはあなたの考え方や価値観を否定していたのかなど、記憶の中の場面を冷静に手繰ってみましょう。
    • 「おそらくこの部分だったかな」と察せられたのであれば、是非はさて置き、それがお姑さんにとって譲れない、嫁に反論を許したくない価値観であると考えられます。これを見極めると同時に、自己主張することで地雷を踏まぬよう、リスクの回避方法やピンチの際の咄嗟の立ち回りなど、備えや次の一手を考えてみましょう。
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    お義母さんの真意を考えてみましょう。お姑さんはお義母さんであり、夫の母親であればこそ、お嫁さんのあなたは愛しい息子を自分から奪った、非常に複雑な感情を抱いてしまいがちな存在です。そしてお姑さん自身もまた、同じ立ち位置であるからこそ、無意識のうちにリレーバトンを手渡すかのように、お嫁さんに負の感情を抱かせてしまう言動に及んでしまうのでしょう。一方でお姑さんの何気ない助言やサポートが、無神経な過干渉としか受け止められず、お嫁さんが条件反射的に拒絶してしまう展開も数えきれません。育児、家事、休日の過ごし方、さらには自分たち義父母や親戚筋への接し方など、これまでどのようなダメ出しが届いたのか、精神的に大変な作業になりますが、思い出してみましょう。[3]
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    絶対に譲れない部分を確かめましょう。これまでお姑さんから届けられた、自身の意に沿わない注意や助言を振り返る中、それでも絶対に譲れない部分がどれとどれなのかを、しっかりと自問自答しましょう。とりわけ夫と2人で描く人生設計(子どもを授かる時期やマイホーム購入、教育方針など)に関し、過剰に進言や意見を伝えてきているのであれば、それはお姑さんのルール違反です。自分だけで抱え込まず、夫に自身の気持ちと考えを明確に伝え、十分な話し合いを通じて、きちんと夫婦としてのライフプランを再確認する作業が大切です。「お義母さまったら酷い」と感情をぶつけるのではなく、ここは踏ん張って、あくまでお姑さんとの良好な関係を保ちつつ、相互理解に努めたい、努めて欲しい気持ちを理解してもらいましょう。「俺からきちんと釘を刺しておくから」などと言ってくれた場合も、すべて丸投げで任せてしまわず、あくまで夫婦揃って希望や意向を伝えるスタンスで臨みましょう。
    • お姑さんにとって自慢の息子であればそれだけ、自身の育て方に人一倍の自信とプライドを持っていて当然です。「自分の育て方あればこそ」との揺るがぬ信念ですが、時代と価値観、さらには推奨される育児法は、猛スピードで変化を続けています。この事実に気づいていない、許容できないお義母さんは少なくありません。
    • 「お義母さまの考え方は時代錯誤」などと、感情に任せての真っ向反論は禁物です。さらには愛情を注いだ息子がお嫁さんの味方となって自分に歯向かってきたとなると、お姑さんの感情をより逆撫でしてしまいかねません。
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方法 2
方法 2 の 3:

リセットする

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    これまでの頑張りを一旦横に置きましょう。お姑さんとの初対面から今日までを振り返り、そしてじっと我慢し続けてきたことを夫に聞いてもらえたことで、僅かながらでも気持ちが軽くなったのであれば、一旦そこで「良し」としましょう。このタイミングで大切な心の中の作業として、これまでの自身の頑張りを一旦横に置く(リセットする)、気持ちの切り替えが挙げられます。お姑さんとの関係は今後も続きます。だからこそ一旦スタートラインに戻って仕切り直すことで、それまで抱え続けていた負の感情とサヨナラしましょう。
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    お姑さんを大嫌いになる特異日を設けてみましょう。唐突な印象の提案ですが、これはダイエット時のチートデイをヒントにした、たとえば職場の苦手な上司など、苦手意識が拭えないにもかかわらず、接点を断ち切ることができない相手に抱く、ストレス発散法の応用です。減量期間中に脂肪が落ちにくくなる停滞期を上手に乗り切るべく、たとえば週に1日だけ、食べたい食事を好きなだけ摂るチートデイの導入が、注目を集めています。1年365日常に「お義母さんと仲良くしなくては」と思い続けていては息が詰まってしまい、いざお姑さんと向き合った際に、自然体で接することに戸惑ってしまうことでしょう。たとえば「毎月〇日と〇日は、お義母さんを大嫌いになる日」と決め、相手の嫌なところを心の中で思いっきり全否定することで、心の負担を軽減してみましょう。[4]
    • どれだけ苦手な相手でも、無理矢理必要以上に負の感情を抱く作業は意外と大変で、結果「面倒だからもういいや」となってしまうものです。
    • 自身のガス抜きに努め過ぎるあまり、望まぬ自己暗示にかかってしまわぬよう、節度を持って気分転換を図りましょう。
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    心の中で折り合いをつけましょう。長い夫婦生活を通じ、お義母さんに助けていただく場面は数え切れません。「やっぱり正直苦手なお姑さんだけど、時に心強いお義母さんに変身してくれるから、やっぱり大切な人なのだろうな」と、心の中でその存在を肯定できていれば大丈夫です。
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方法 3
方法 3 の 3:

自然体で向き合う

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    肩肘張り過ぎていない自分を確かめましょう。心の中のリセット作業から、お姑さんの存在自体を肯定的に受け入れられたのであれば、その時点で既にあなたとお姑さんは、無理なく仲良しの母娘です。仕事関係の苦手な同僚や上司、学生時代の怖かった先輩、どうしても反りが合わなかった同級生など、振り返れば苦手意識が終ぞ拭えなかった存在は、いずれも他人です。一方実の両親に対しても、人生の折々で反抗心を抱いたり、存在自体を全否定したくなった時期があったとしても、不思議でないのが人間同士です。お姑さんはあなたの「おかあさま」です。昨日は大嫌いで今日は少しだけ好きで、明日から先はずっと大好きな、そんな肩肘張らず素のままの自分を受け止めてくれる、優しく大きな存在です。
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    過干渉対策の名人を目指しましょう。毎日決まった時間に玄関のインタホンが鳴る、不在にしていると固定電話や携帯に延々とメッセージが吹き込まれているなど、お姑さんの過干渉の悩みは数え切れません。どれだけ冷静になろうと努めようとも、どうしても自分たちの育児の邪魔をしているとしか思えぬ孫への過干渉となれば、心中穏やかではいられません。こうしたおばあちゃんの理解に苦しむ振る舞いは、個人差こそあれども日本全国に共通する、お嫁さんにとっての悩みですが、心身をすり減らしてまで案ずることはありません。
    • 子どもはあらゆる場面で疑いなく、お母さんが一番です。仮に「〇〇ちゃんは怒ってばかりいるママよりも、おばあちゃんの方が好きだよね」などと嫌味っぽく語りかけていたとしても、余裕でその場を受け流しましょう。
    • 一定の頻度で孫の様子を写メで送信してあげる習慣も、孫の息子夫婦の様子を知りたい気持ちが強いお姑さんには、電話や訪問の頻度を抑える効果が期待されます。避ける・逃げるのではなく、こちらから家族の情報を提供してあげることで、待つことのワクワク感に気づいてもらう、ワンクッション置いた過干渉対策です。
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    おせっかい対策の達人を楽しみましょう。外出好きなお姑さんが孫の喜ぶ顔を見たさに、欲しがる食べ物を片っ端から買い与える、お店に入って食べさせる展開も、無責任なおせっかいの範疇に含まれる、困ったケースです。こうした場合、やれ偏食がどうだ、栄養がこうだのと理詰めで反論しても、お姑さんには理解できず、意地でもしたくないのが心理です。『モノは言いよう』なる諺を思い出し、表面上は波風立てずにおだてつつ、伝えたいことはきちんと言葉にできる、そんなお嫁さんを目指しましょう。
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    同居の極意をさり気なく駆使しましょう。ひとつ屋根の下の二世帯暮らしのストレスは数え切れませんが、それらの中でもひときわ困るのが、プライベートゾーンの境界線に不意打ちで踏み込まれる場面でしょう。夫婦でまったり晩酌を楽しんでいるところに、いきなりノックされたかと思えば、「明日も早いからもう寝なさい」の一言だけを残し、足音が遠ざかっていきます。夫も一気に不機嫌になってしまい、腹立たしさからほろ酔い気分も吹っ飛んでしまい、一向に眠れなくなってしまいます。こうした夫婦にとって迷惑行為が止まらないお姑さんの心理として、実は自分も輪の中に入りたい、相手になって欲しい気持ちが考えられます。日々忙しい中大変ですが、日中少しの時間、自分からお姑さんに話しかけて聞き役を務めてあげることで、仲間外れにしているわけではないシグナルを届けてみましょう。[5]
    • 義父母間の会話がないお姑さんからすれば、息子夫婦の楽しそうな笑い声も、寂しさから妬みへと負の感情を膨らませるキッカケとなりかねません。ご近所付き合いが苦手で井戸端会議などにも参加せず、テレビが話し相手のお姑さんの場合、自分から言葉を発する機会が限られています。話させてあげることがガス抜き効果となり、相互理解につながる可能性が期待されます。
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    何気ない話題で笑い合える嫁姑になりましょう。「お姑さんは苦手」は時代を問わず、少なからずお嫁さんが抱く感情です。つまりは目の前のお姑さんも、自身のお姑さんが苦手だった季節を過ごした、お嫁さんの先輩です。「お姑さん」だと意識するだけで条件反射的に緊張感を身にまとってしまっては、互いの距離感は思うように縮まりません。
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    お義母さんの陰の努力に感謝しましょう。嫁姑の願いは一緒です。我が子(孫)の健やかな成長と明るい未来、そして家族全員が1日でも長く、仲良く明るく暮らしてゆくことに他なりません。だからこそ相手を少しでも理解したい、仲良くしたいとの思いから、日々心の中で葛藤を続けているのです。こうした努力を続けているのは、お義母さんもあなたと同じ、もしくはそれ以上かも知れません。孫との接し方、息子夫婦との距離感、人生の先輩として教えておきたい諸々の伝え方など、お義母さんも同様に手探りを重ねていることを理解し、感謝の気持ちを確かめましょう。[6]
    • 「あの日は嬉しかった、ありがたかったことが、今日は煩わしい」という自分勝手な受け取り方は、すべての人に共通しています。「すべて私(たち)を思っての言動なのだろう」と、まずは一旦丸ごと受け止めてみましょう。「ありがとう」の気持ちが自然に膨らめば、その分だけ苦手意識が薄らぎます。
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ポイント

  • まずはこれまでの試行錯誤を一旦横に置き、初対面時の初々しかった自分自身に心をリセットしましょう。
  • 人生の先輩であるお姑さんという存在を頭から否定せず、一旦すべてひっくるめて受け入れる姿勢を持ちましょう。
  • 嫁姑の願いは家族全員の健やかな未来で一致しています。お義母さんの陰の努力は自分以上であることを理解し、感謝の気持ちを確かめましょう。
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このHow.com.vn記事について

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カテゴリ: 家族
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