双眼鏡を選ぶ方法

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狩り、野鳥観察、星空観察、あるいはスポーツ観戦やコンサート鑑賞の際、双眼鏡があると便利です。ただし、双眼鏡には様々な仕様の違いがあり、用途に合わせて正しい種類を選ぶことが大切です。どのような点を比較し考慮すべきかを心得ていれば、最適な双眼鏡を選ぶことができるでしょう。

パート 1
パート 1 の 2:

双眼鏡の種類を理解する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 特殊な用途でなければ「7x」「10x」となっているものを選ぶ 
    これは、拡大倍率が7倍、10倍であるということを意味しています。つまり、双眼鏡越しに対象物がどれほど近くに見えるかという違いです。特殊な用途でなければ7倍または10倍のものが最適です。ほとんどの対象物が適度に拡大され、多少手元が揺れても安定しています。[1]
    • 双眼鏡は、「7 x 35」「10 x 50」というように2種類の数字で表記されています。後半の数字は対物レンズの直径を意味しています。つまり、「7 x 35」の双眼鏡の対物レンズの直径は35ミリで、「10 x 50」の双眼鏡の対物レンズの直径は50ミリです。
    • 拡大倍率が比較的低い双眼鏡は高いものと比べて、対象物が小さく見えますが、その分、見え方が鮮明で視界の範囲(見える距離)も広がります。つまり、スタジアムの後方、高い位置にある座席からスポーツ観戦をする時のように広く見渡す必要があれば、拡大倍率が低めの双眼鏡を選ぶようにしましょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 広域の狩りには拡大倍率の高い双眼鏡を選ぶ 
    山や広大な土地で狩りを行う時は、10倍や12倍などの拡大倍率の双眼鏡が必要でしょう。[2]
    • ただし、拡大倍率が高くなるほど、対象物の見え方が不鮮明になります。より近く、つまり大きく見える分、見える範囲が狭まります。また、焦点が合わせにくくなります。10倍以上の拡大倍率を選ぶのであれば、三脚アダプターを用意して必要に応じて用いると、見え方がより安定します。
    • 森で狩りを行う場合は7倍~10倍の双眼鏡が適しています。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 野鳥や照度の低い動きの観察にはレンズの大きな双眼鏡を選ぶ 
    対物レンズが大きい双眼鏡は視界を広めたい時に適しています。野鳥観察で鳥の動きを追う時などに便利です。また、対物レンズが大きいことで、より沢山の光が集まります。そのため、夜明けや夕暮れといった薄暗い時間帯の狩りにも合っています。星空の観察に興味がある人も、対物レンズが大きく(70ミリが一般的です)拡大倍率が最も低い双眼鏡を選ぶと、銀河系星雲(アンドロメダ星雲など)のように範囲が広く薄暗い対象物も見やすいでしょう。[3]
    • 離れた位置にある小さな対象物(鳥など)の詳細を細かく観察する必要がある時は、拡大倍率が高く、直径の小さな対物レンズのものを選びましょう。
    • 対物レンズが大きくなるほど、双眼鏡全体が重くなるという点も考慮しましょう。
    • 一般的に、標準的な双眼鏡とは対物レンズの直径が30ミリを超えているものを、コンパクト双眼鏡とは対物レンズの直径が30ミリよりも小さいものを指します。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 価格帯を事前に決めておく 
    高額で高品質な双眼鏡ほど見え方が優れているだけでなく耐久性が高いという特徴は、ほとんどの場合に当てはまります。ただし、より良心的な価格にも関わらず、十分な耐久性があり、それなりの光学的品質も伴っている製品も存在します。従って、自分の予算に合わせた価格帯の双眼鏡に狙いを定め、予算を超えないよう意識することが大切です。[4]
    • 双眼鏡を使う目的について考えてみましょう。家で窓の外を眺める際に用いる双眼鏡なのであれば、ハイキングに持参する双眼鏡のような耐久性は必要ないはずです。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 現実的に重さについても考える 
    既に述べたように拡大倍率が高く、レンズの大きい双眼鏡は標準のものと比べて重くなります。長距離を移動する予定があったり、収納場所に余裕があまりないという人は、拡大倍率を下げ、より軽量の双眼鏡を選ぶほうが賢明かもしれません。[5]
    • 重くなってしまった時は、双眼鏡を三脚に取りつけたり、ストラップを取り付けて首から下げて使うことで安定性を高めることができます。
    • 重量を考える際、双眼鏡の用途が特に重要な検討項目となります。ハイキングに持っていくのであれば、重量のある双眼鏡は無理があるでしょう。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 耐水性と防水性のどちらが必要か見極める 
    悪天候や水に濡れやすい条件下で双眼鏡を使う予定が特になければ、耐水性のある双眼鏡で十分でしょう。その一方でホワイトウォーターラフティング(急流を下るラフティング)やスキーに携帯するのであれば防水性のあるものが良いでしょう。[6]
    • 防水性の双眼鏡のほうが耐水性のものよりも価格が上がります。
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パート 2
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性能を比較する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 対象物の見え方を重視する場合はガラス製レンズを選ぶ 
    双眼鏡には、ほとんどの場合ガラス製のレンズが用いられています。一般的にガラス製レンズのほうが、対象物が良く見えます。また、ガラスは、受けた光を部分的に反射してしまうので、光の損失を減らすためにコーティングが用いられています。対象物の見え方が最優先事項なのであれば、ガラス製レンズが用いられている双眼鏡を選びましょう。[7]
    • ガラス製レンズが用いられている双眼鏡は、一般的に価格も高くなります。
    • 特殊低分散(ED)レンズが用いられているものが最も優れていますが、レンズに用いられている素材の都合上、価格も最も高くなります。
    • レンズのコーティングには次のような種類があります。「C」とは単層のコーティングを指し、「FC」はレンズの表面全体がコーティングされているということを意味しています。「MC」とは、レンズの表面が部分的に複数の層でコーティングされていることを指し、「FMC」はレンズの表面全体が複数の層でコーティングされているということも意味しています。複数の層でコーティングされているレンズのほうが単層のコーティングよりも性能が優れ、その分、双眼鏡の価格も上がります。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 耐久性を重視する場合はプラスチック製レンズを選ぶ 
    プラスチック製レンズは見え方の質が落ちるかもしれませんが、ガラスレンズと比べると格段に頑丈です。屋外や耐久性が重要となるような荒れた天候下で頻繁に用いる予定があるのであれば、プラスチック製レンズの双眼鏡が良いでしょう。[8]
    • 例えば、ハイキングや登山、これまで双眼鏡を扱ったことのない子供に持たせる時はプラスチック製レンズの双眼鏡が最適です。
    • プラスチック製レンズの双眼鏡は一般的に価格も良心的ですが、ガラス製レンズと見え方が同等になるよう作られているプラスチック製レンズの場合、ガラス製レンズよりも高くなります。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 接眼部の状態を確認する 
    接眼レンズと瞳の間には適切な距離を保つ必要があります。眼鏡を着用している場合は広めに保たなければなりません。これは「瞳距離(アイレリーフ)」と呼ばれ、5~20ミリの範囲が目安となります。眼鏡を使用している人はは、瞳と眼鏡の距離が9~13ミリとなっていることがほとんどなので、14~15ミリが必要です。[9]
    • 双眼鏡の多くは、接眼部の周りにゴム製の「目当て」が取り付けられていて、レンズを覗き込む際も当てやすくなっています。眼鏡を使用している人は目当て部分が格納できたり、めくることができるようになっているものを探しましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 焦点(ピント)調節機能を確認する 
    店頭に置かれている双眼鏡は、どの程度ピントを絞ることができるかを確認し、双眼鏡と対象物の距離も計測しましょう。遠くにある対象物の細かな詳細も見落としたくないという場合は、焦点を調節する機能が優れた双眼鏡が必要です。[10]
    • 双眼鏡のピント調節の仕組みは2通りです。ほとんどの場合がCF方式(中央のダイヤルを調整する仕組み)、あるいはジオプター調整機能と呼ばれるものです。後者は左右の視力が異なる時の視度補正を指します。ただし、防水双眼鏡は左右の接眼部にそれぞれ調整機能がついていて、片目ずつピントを合わせることができます。
    • 双眼鏡の中には、焦点調節機能が全くないものもあります。こうした種類は設定済みの距離よりも近い対象物を見ようとすると目に負担がかかるので注意しましょう。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 プリズムのデザインも確認し見え方を評価する 
    ほとんどの双眼鏡には「プロプリズム式」が用いられていることで、接眼レンズよりも対物レンズの間隔の方が広く取られています。この仕組みがあることで、近くにある対象物がより立体的に見えるようになります。「ダハプリズム式」の場合は接眼レンズと対物レンズの間隔が同じに作られているので、双眼鏡自体がよりコンパクトになりますが、その分、見え方の質が下がります。ダハプリズム式でポロプリズム式に匹敵する見え方を実現している双眼鏡もありますが、高額になります。[11]
    • 価格の低い双眼鏡にはBK-7プリズムが用いられています。このプリズムが用いられている双眼鏡で対象物を確認すると、視界の端が四角く切り取られているように見える傾向があります。より価格の高いBAK-4プリズムであれば、より明るく鮮明で、丸みを帯びた見え方になります。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 製造メーカーの口コミ評価や保証制度を確認する 
    製造メーカーの経験(創業からの年数など)や、該当する場合は双眼鏡以外にどのような光学製品を作っているのか調べてみましょう。双眼鏡が破損した時のカスタマーサポートも重要な確認項目です。購入する前に双眼鏡の品質保証があるかどうかも調べましょう。[12]
    • 高額な双眼鏡を購入して破損した場合、品質保証書があると修理までの手順がかなり円滑に進むでしょう。
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ポイント

  • 双眼鏡によっては、拡大倍率を切り替える機能が搭載されているものもあり、お好みで視界全体を拡大したり、部分的に拡大することができます。ただし、拡大倍率を高めるほど視界が狭まり、ピントが合わせにくくなるということも忘れないようにしましょう。
  • 高額で高倍率の双眼鏡には手ぶれ補正機能が搭載され使いやすく作られているものもあります。こうした双眼鏡は価格が10万円を超えることもあります。
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