ミツバチを駆除する方法

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春の訪れとともに、新しい住処を探すミツバチの群れを目にすることが多くなります。ミツバチは環境に恩恵をもたらすものの、家の近くに巣を作って欲しくはありません(たとえ蜜ろうが欲しくても)。下記のステップ1から、小さな送粉者が敷地を乗っ取ろうとしてきた時の対処法を学びましょう。

方法 1
方法 1 の 3:

家の中のミツバチを駆除する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 駆除の対象を見極める 
    行動を起こす前に、駆除しようとしているハチがカリバチやスズメバチではなく、絶対にミツバチであるという事を確認しましょう。ミツバチは貴重な授粉媒介者であり、攻撃的でも危険(家系にアレルギーを持った人がいない場合)でもないため、可能な限り殺すのは避けましょう。
    • 外観をチェックしてミツバチを特定します(ハチの死骸があれば楽にチェックできます)。体毛を見てみましょう。ミツバチは毛に覆われていますが、カリバチはツルっとした外観をしています。
    • また、巣もチェックしましょう。ミツバチの巣はロウでできており、ハニカム構造をしているのに対して、その他の刺咬昆虫の巣は木質繊維や泥でできています。
    • ミツバチは花粉を集める春に一番活発になります。巣に頻繁に出入りしているのを目にするでしょう。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 地元の養蜂家に連絡する 
    ミツバチの存在を確認し、巣の場所を特定したら(壁の空洞や屋根、煙突等の閉ざされた空間を好みます)、まずは地元の養蜂家に連絡しましょう。喜んでミツバチを取り除くだけではなく、絶滅の危機に瀕した種を救うことにもなります。ミツバチの個体数は急激に減少していて、ミツバチによる受粉ができなくなると、地球上の全ての植物に悪影響を及ぼすでしょう。
    • ほとんどの養蜂家はハチと巣を殺さずに物理的に取り除きます。無料で処理してくれるケース、また巣の位置や取り除くときの難易度に応じて料金が発生するケースがあります。場所によっては、養蜂家がお金を支払ってハチを引き取ることもあります。
    • 養蜂家は、中にハチの子が入った状態で巣を切り落として枠に入れ、後で自分の養蜂箱に移せるようにします。
    • ただし、巣が手の届きにくい所にある場合は、特別な吸引機を使用してミツバチを殺さずに吸い取ることもあります。
    • 巣が壁の裏側にある場合は、建築請負業者に連絡して壁の一部を壊して養蜂家がハチに使づけるようにする必要があります。住宅の所有者として、取り壊す費用と修理の費用を負担します。
    • 養蜂家が作業を始めるとハチが興奮するため、家族、特に子供やペットを作業が終わるまで家の外に出さないようにしましょう。養蜂家は特殊な防護服を着ています。[1]
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 害虫駆除業者に連絡する 
    状況によっては、養蜂家が巣を取り除くのを嫌がったり、作業が不可能なこともあります。ハチを置くスペースがなかったり、時間と労力をかけるだけの価値がないと判断することもあるでしょう。そのような場合は、取り除く前に殺す方法を取ることが多い害虫駆除業者に連絡しましょう。
    • ミツバチの駆除は作業が難しいケースもあり、費用が高額になることがあります。害虫駆除業者は通常殺虫剤を使用してミツバチを殺します。しかし重要なのは、それだけでは巣の表面近くのハチしか殺すことができず、数日で新しいさなぎが羽化するため、完全にハチを駆除するには数週間の間に、あと2、3回害虫駆除業者に作業を頼む必要があるということを覚えておきましょう。
    • 通常、害虫駆除業者はハチを殺すだけで、死骸を掃除したり巣を取り除いたりはしません。壁の空洞を単に閉じるだけではなく、巣の形跡を完全に取り除くことはとても重要です。これを怠ると、巣に残ったハチやハチミツが腐り始めて嫌な臭いを放ち、乾式壁にダメージを与える可能性があります。
    • ハチの死骸、ハチミツそしてハチの巣は全て殺虫剤処理がしてあるため、処分する際は有害廃棄物として処理しましょう。そして、処分した後は洗剤を混ぜたぬるま湯でしっかりと洗い、必要に応じて塗装を塗りなおしましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 外のハチに罠をかける 
    ミツバチを殺さずに取り除く方法として、巣の外にトラップを仕掛ける方法があります。ただし、この方法は時間がかかるため、急いでハチを駆除したい人には向きません。
    • ハチのトラップには、網戸のネットでできたコーンが必要です。コーンの口が広い方で巣の入り口を覆って固定し、もう片方の端の出口の穴は直径1センチ以下にします。このトラップでミツバチはコーンから出ることは 出来ても入ることはできません。
    • このトラップを効果的に機能させるには、巣に繋がる他の入り口(穴や割れ目等)を全て塞ぐことが不可欠で、他に入り口があるとハチはそこから侵入します。
    • 罠に掛かったハチを生かしておくには、コーンの出来るだけ近くに養蜂家より提供された小さな2つ目のハチの巣を設置します。この小さな「中核」というハチの巣には、新しい女王バチと働きバチが少数入っています。罠に掛かったハチは元の巣に戻ることができなくなり、この新しい巣に加わります。
    • 元のハチの巣の大きさによっては、大部分のハチが出るまでに2ヶ月かかることもあります。元からいる女王バチは子孫を見捨てないため、最後は壁に殺虫剤を注入して女王バチと残りのハチを殺す必要があります。[2]
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 殺虫剤を使用する 
    養蜂家の協力を得ることができなくて害虫駆除業者の費用を抑えたい場合、殺虫剤を使用して自分で駆除しましょう。
    • ピレスロイドが含まれたエアゾールの殺虫剤を用意します。カリバチやスズメバチ用の殺虫剤でも構いません。ミツバチにも効果があり、接触することで殺します。
    • 保護服を着用し、注入できる全ての穴から殺虫剤を巣に噴霧しましょう(ラベルの使用方法に従いましょう)。ミツバチの活動がおさまる夜遅くに行うと良いでしょう。
    • 殺虫剤に直接触れたハチしか殺すことができないため、これから羽化するさなぎや卵には効果がありません。そのため、2、3週間経ったら再びスプレーして新しく羽化したハチを駆除しましょう。
    • 噴霧式の殺虫剤を使用したくない場合は、電動送風機を使用してセビン等の粉末殺虫剤を巣に入れましょう。粉末ですぐには死にませんが、粉が付いた働きアリが核まで入り込むため、最後には巣ごと全滅します。
  6. How.com.vn 日本語: Step 6 殺虫剤を使用後はそうじする 
    ハチを殺した後に、巣を取り除き、残ったハチミツやハチの死骸をきれいにそうじしてから塞ぎましょう。
    • ハチミツやハチの死骸をそのままにしておくと腐り始め、発酵した嫌な臭いが家に漂います。ハチがいない状態のハチミツは乾式壁に浸透し、家に損傷を与えるでしょう。
    • また、古いハチミツや蜜ろうの匂いには新しくハチが寄ってきて、同じ場所の巣を作り始めるため、残されたものは全て処分してから塞ぎ、来年も同じようにハチ駆除作業をするはめにならないようにしましょう。
    • 大きな巣を取り除くには、壁を取り壊さなければならない場合があります。これは痛手ですが、壁の修繕費はダメージを受けた乾式壁を取り換える費用よりは安いはずです。古いハチの巣を片付けて、塗装しなおしましょう。
    • 最後に、巣があった場所の空洞を埋めて(発泡性断熱材を使用すると良いでしょう)、ハチが再び侵入する可能性のある壁の穴や割れ目を塞ぎましょう。巣があった場所を1年を通して定期的にチェックして、穴が塞がれていることを確認しましょう。[3]
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方法 2
方法 2 の 3:

庭のミツバチを駆除する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 待つ 
    家の近くの木やフェンス等にハチが巣を作っているのを見かけたら、そのままにしておいてハチの活動的な時期が過ぎるのを待ちましょう。
    • ミツバチは基本的に攻撃的ではないため(命が脅かされていない限り)、放っておいても問題ないでしょう。
    • 寒い冬が来ると、働きバチは死んで新しい女王バチは去ります。そうしたら、安全に巣を取り除きましょう。[4]
    • この方法は、庭にいるハチが邪魔にならなくて、家族がミツバチアレルギーを持っていない場合にのみ有効です。
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 養蜂家に連絡する 
    ハチの駆除を手伝ってくれる地元の養蜂家がいれば、庭のハチを養蜂箱へ移してもらいましょう。ハチを移動させるには数種類の方法があります。
    • 巣が手の届きやすい所にある場合、ハチの子やハチが入った巣を切り取って養蜂箱に直接入れます。
    • 巣が木やフェンスの一部に閉じ込められている場合は、巣の入り口に養蜂箱を被せるとハチが自分から入っていきます。
    • 巣が手の届きにくい所にある場合、巣の入り口を網戸用ネットのコーンで覆う方法(上記記載の方法)を取ることもあります。この方法で働きバチを罠にかけます。巣の近くに養蜂箱を吊るしておくと、元の巣に戻れなくなったハチが加わってきます。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ハチを移動させる 
    木の内部に巣を作っている場合、可能な選択肢として、木のハチがいる部分を慎重に切って、家から離れた人気のない所に移す方法があります。
    • この方法を行う際は、ハチの数が劇的に増える前、ハチのシーズンの出来るだけ早い時期にしましょう。
    • 巣の近くの木を切ると、ミツバチは攻撃的になる可能性があるため、全身防護服を着用しましょう。
    • ハチの巣の移動先は慎重に選びましょう。許可なしに誰かの土地に移動させたり、人が偶然遭遇するような場所に移動させてはいけません。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 殺虫剤を使用する 
    ハチを移動させたり駆除する時間がなかったり手助けが得られない場合、自分で駆除するしかないでしょう。エアゾールやスプレー殺虫剤を使用すると良いでしょう。
    • 巣の入り口から噴霧式殺虫剤を注入したり粉末の殺虫剤を撒き入れましょう。作業は、ハチの活動がおさまる夜遅くに防護服を着用して行いましょう。
    • この工程を数週間の間に数回繰り返しましょう。巣の中のさなぎは層状の蜜ろうに守られているため、羽化するのを待ってから殺虫剤で殺す必要があるからです。
  5. How.com.vn 日本語: Step 5 食器用洗剤と水を使用する 
    ハチを殺して駆除したいものの、殺虫剤の使用には抵抗がある場合、せっけん水で駆除することができます。せっけん水は保護用のろうの表面にしみ込んで、ハチが溺れ死にます。
    • 台所用洗剤と水を1:4の割合で混ぜ、スプレーボトルに入れます。頭からつま先まで全身を覆う保護服を着用して(水だけではすぐに殺すことは出来ず、ハチが興奮状態になるため)、巣の中と見えているハチにせっけん水をスプレーしましょう。
    • せっけん水が直接触れたハチのみが死ぬため、繰り返しスプレーして出来るだけたくさんのハチを殺しましょう。[5]
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方法 3
方法 3 の 3:

ハチの再来を防止する

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  1. How.com.vn 日本語: Step 1 外壁の穴を塞ぐ 
    家の壁の内側に巣を作らせないようにする一番良い方法は、そもそも侵入させないことです。外壁に鉛筆が通るほどの穴や割れ目がないかチェックしてまわり、もし見つけたらコーキング剤で埋めましょう。[3]
  2. How.com.vn 日本語: Step 2 壁の空洞を埋める 
    壁の空洞を埋めることも重要です。こうすることで、もしハチが侵入したとしても巣を作るスペースを見つけることができません。素早く簡単に空洞を埋める一番良い方法は、発泡性スプレーを使用することです。
  3. How.com.vn 日本語: Step 3 ハチミツや蜜ろうの形跡を消す 
    前に述べたように、ハチは他のハチが以前巣を作った場所のハチミツや蜜ろうの匂いに集まります。
    • そのため、巣を取り払った後はこういったものを完全に取り除くことはとても重要です。
    • 巣が屋外にある場合は高水圧ホースを、屋内にある場合は強力な洗浄製品を使用し、可能ならその後塗装を塗りなおしましょう。
  4. How.com.vn 日本語: Step 4 天然のハチ忌避剤を使用する 
    天然のハチ忌避剤を使用して、ハチを寄せ付けないようにそして家の近くに巣を作らせないようにしましょう。下記の方法を試してみましょう。
    • シトロネラ:シトロネラの香りにはミツバチやカリバチを追い払う効果があると言われています。これを活かして、シトロネラを庭に植えるかハチが活動手になる時期に外でシトロネラキャンドルやお香を焚くと良いでしょう。
    • キュウリの皮:キュウリの皮も天然のハチ除けとして知られています。キュウリの皮を芝生の上や花壇に撒きます。ハチを撃退できるうえに庭の肥料にもなります。
    • 砂糖水:水道水に小さじ数杯の砂糖を溶かして庭に置いておく方法も良いでしょう。ハチが砂糖水の甘い匂いに寄ってきて(ハチミツと勘違いして)、水の中で溺れます。水に食器用洗剤を少量混ぜておくと、洗剤によりハチの体の表面のろうを分解され、すぐに溺れるため、より効果的です。[6]
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ポイント

  • ハチの巣が壁の中にあるケースでは特に、掃除機で吸い取ると効果的にハチを除去できるでしょう。
  • ハチにスプレーしてはいけません。これは違法になることが多く、ハチの死骸が壁の中に残ると嫌な臭いがします。養蜂家に連絡しましょう。
  • 必ず適切な防護服やハチ用の防護服を着用して、十分警戒しましょう。ハチは刺激を与えられると攻撃的になります。
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注意事項

  • ミツバチの群れに石を投げたり、あからさまにハチを挑発するような愚かな行為はやめましょう。
  • 近所にミツバチアレルギーの人がいるといけないので、駆除をする旨を報告した方がよいでしょう。
  • 養蜂家がハチを移動させるために家を訪問する場合は、養蜂家に何かあったときに、加入している保険でカバーできるか必ず確認しましょう。
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カテゴリ: 動物
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