陌
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歴史 編集
古代より中国では、銭貨の携帯に便利なように銭さし(銭繦/銭貫)に100枚もしくは1000枚を通して1つのまとまりとして用いる例があった。100枚でまとめられていた古い例としては、前漢の賈誼上奏文(『漢書』食貨志)に見られる。「陌」の使用例としては、『太平御覧』に所収されている東晋の劉超の文章に「臣に正陌三万銭・五疋の布有り」という言葉が見られる(巻828 資産部 売買「劉超譲表」)。また、同時代に葛洪によって書かれた『抱朴子』には「人の長銭を取り、人に短陌を還す」の言葉があり(内篇6 微旨)、この時期に既に正陌(銭100枚による正規の陌)と短陌の慣行があったことが知られる。また、梁では銭100枚の重さを1斤2両(432銖)と定めている(『泉志』巻2)。南朝では銭貨100枚をもって「陌」という単位とし、同時にこれを銭さしに通して用いたことから「貫」とも称した。
ところが、北朝では「陌」は広く用いられず、「貫」も銭さしに通した銭1000枚を指していた。やがて、北朝系の隋が中国を統一すると、南朝系の単位である銭100枚=1陌=1貫の慣例は行われなくなり、1貫=1000枚に統一された。だが、その後も「短陌」の習慣に見られるように、銭貨100枚を指す言葉として「陌」という言葉が使われ続けた。
参考文献 編集
- 宮澤知之『佛教大学鷹陵文化叢書16 中国銅銭の世界――銭貨から経済史へ』(思文閣出版、2007年)ISBN 978-4-7842-1346-7 第6章《貨幣単位「文」「貫」の成立》