水10!』(すいじゅう!)は、フジテレビ系列で毎週水曜22:00 - 22:54に放送されたオムニバスバラエティ番組である。全編ステレオ放送[1]を実施。

約30分ずつ2本の番組を放送しており、『オリキュン』(2007年9月12日終了)と『ココリコミラクルタイプ』(2007年9月26日終了)が放送された。過去に『ハッピーボーイズ!』と『ワンナイR&R』が放送された。

概要 編集

2002年4月10日、“ドラマ界に『月9』があるなかでバラエティ界にも曜日と時間が付く番組があってもいいじゃないか”と、かつての同局の人気番組『オレたちひょうきん族』が前半にひょうきんベストテン、後半にタケちゃんマンのコーナーがあったように「新しい形のバラエティとして2つで1つという『水10!』の番組を作っていきたい」と初代のプロデューサー・荒井昭博が述べたコンセプトの下「水10!」が作られた。

ハイビジョン制作となったのは2007年4月4日の『水10!スペシャル』からでこれによりフジテレビのプライムタイムのレギュラー番組は全てハイビジョン制作となった。

番組開始後 編集

2002年3月まで水曜23時枠の30分番組で放送していた『ココリコミラクルタイプ』と新企画『ハッピーボーイズ!』の2本立て構成で番組がスタートした。開始した当時は、前半・後半は決まっておらず不定期に変更しており、番組自体の方向性が定まらない状態であった。

しかし、同年10月より『ハッピーボーイズ!』が『ハッピーボーイズアワー爆笑おすピー問題!』としてゴールデンに進出したのに伴い、深夜枠で人気を博した『ワンナイR&R』を編入して前半は『ワンナイ』、後半は『ミラクルタイプ』と固定され、『水10!』は正式なお笑い番組として確立された。これにより『ワンナイ』はレギュラー番組として全国ネットで視聴できるようになり、『ミラクルタイプ』もこの頃から高視聴率を連発するようになった。

不祥事 編集

2003年8月に『ワンナイ』で『王シュレット事件』や『和光堂粉ミルク事件』といった2週続けての不祥事を起こし、事件の被害を受けたスポンサーがこの番組のみならずフジテレビ他番組での提供を一時降板、この年のプロ野球日本シリーズのフジテレビ・FNS系列(NNNにも加盟しているテレビ大分・ANNにも加盟しているテレビ宮崎を除く)での放送が出来なくなった。8月27日の『ミラクルタイプSP』では一部のスポンサー中止があり、9月3日から17日までは提供クレジットを中止、当時番組を提供した全てのスポンサーが当面CMのみになった。『ワンナイ』は不祥事を起こしたコントを中止しリニューアルした形で番組自体は存続されたが、この年の12月までは『ワンナイ』のタイトルは省略、テレビ雑誌では放送内容を隠していた。また、公式サイトは一時的に情報サイトを『水10!』、ワンナイ関係のサイトは『水10!インフォメルーム』として変更された(『水10!』ココリコミラクルタイプ関係のサイトはその間も通常運営していた)。

2006年12月20日に『ワンナイ』は打ち切りとなった。同番組の打ち切りに伴い、2007年1月から深夜番組だった『オリキュン』を昇格させた。2007年8月15日に『ミラクルタイプ』の『ミラクルさん家で衝撃トークSP』にて番組終了が告知され、『オリキュン』は2007年9月12日に単独スペシャルをもって終了し、『ミラクルタイプ』も2007年9月26日に単独スペシャルをもって終了し、『水10!』は5年半の歴史に幕を閉じた。

番組構成 編集

初期(2002年4月10日 - 2002年9月18日) 編集

中期(2002年10月23日 - 2006年12月20日) 編集

末期(2007年1月17日 - 2007年9月5日) 編集

変遷 編集

前半年月後半
ハッピーボーイズ200204ココリコミラクルタイプ
ワンナイR&R10
オリキュン200701
ココリコミラクルタイプオリキュン
03
オリキュンココリコミラクルタイプ

補足 編集

  • 放送時間は全て日本時間である。
  • 番組初期時代は前半・後半は決まっておらず、不定期に変更していた。
  • 2007年1月31日から3月14日までの間は前半と後半入れ替えて放送していた。
  • 通常編成(1時間)で1番組を拡大しもう1番組が休止となるスペシャルが放送される場合がある。また、両番組が1時間ずつの2時間スペシャル、1本のみの90分 - 2時間超のスペシャルが放送される場合もある。
  • 2番組の間には、クッションとして水10!枠の短いロゴ映像が挿入される(『仮面ライダー』の主題歌『レッツゴー!!ライダーキック』の冒頭部分がジングルとして使われている)。但し、『ワンナイR&R』時は冒頭のロゴ映像がない。

ネット局 編集

放送対象地域放送局系列ネット形態備考
関東広域圏フジテレビフジテレビ系列制作局
北海道北海道文化放送同時ネット
青森県青森テレビTBS系列遅れネット
岩手県岩手めんこいテレビフジテレビ系列同時ネット
宮城県仙台放送
秋田県秋田テレビ
山形県さくらんぼテレビ
福島県福島テレビ
新潟県新潟総合テレビ
長野県長野放送
山梨県テレビ山梨TBS系列遅れネット
静岡県テレビ静岡フジテレビ系列同時ネット
富山県富山テレビ
石川県石川テレビ
福井県福井テレビ
中京広域圏東海テレビ
近畿広域圏関西テレビ
島根県
鳥取県
山陰中央テレビ
広島県テレビ新広島
山口県山口朝日放送テレビ朝日系列遅れネット2003年10月から2004年9月まで[2]
テレビ山口TBS系列2005年1月から
岡山県
香川県
岡山放送フジテレビ系列同時ネット
愛媛県テレビ愛媛
高知県高知さんさんテレビ
福岡県テレビ西日本
佐賀県サガテレビ
長崎県テレビ長崎
熊本県テレビ熊本
大分県テレビ大分日本テレビ系列
フジテレビ系列
遅れネット[3][4]
宮崎県テレビ宮崎フジテレビ系列
日本テレビ系列
テレビ朝日系列
同時ネット
鹿児島県鹿児島テレビフジテレビ系列
沖縄県沖縄テレビ

青森テレビ・テレビ山梨・山口朝日放送・テレビ山口以外はフジテレビ系列局。

PTAの評価 編集

日本PTA全国協議会主催の「子供メディアに関する意識調査」より「親が子どもに見せたくない番組」

  • 2003年度: 第2位
  • 2004年度: 第2位
  • 2005年度: 第5位
  • 2006年度: 第7位

脚注 編集

  1. ^ 但し、『ワンナイR&R』はモノステレオ放送を実施しており、拡大スペシャル放送時はモノラル放送を実施した。
  2. ^ 『土曜パラダイス』のタイトルで、土曜午後に放送されていた(ただし、新聞表記上は『水10!』のままであった。)。
  3. ^ 本来時間帯には日本テレビの『水曜ドラマ』を同時ネット。
  4. ^ 2004年5月時点では土曜16:00 - 17:00に放送していた(大分合同新聞 2004年5月15日・29日付テレビ欄より。22日は『FNNスーパーニュース特報 日朝首脳会談』のため休止)。
フジテレビ 水曜22時枠
前番組番組名次番組
水10!