暗殺 (1964年の映画)

暗殺』(あんさつ)は、1964年7月4日公開の時代劇映画松竹作品、丹波哲郎主演、篠田正浩監督作品。上映時間104分。モノクロ。

暗殺
監督篠田正浩
脚本山田信夫
原作司馬遼太郎
『奇妙なり八郎』
製作山内静夫
出演者丹波哲郎
岩下志麻
木村功
音楽武満徹
撮影小杉正雄
製作会社松竹
配給松竹
公開日本の旗 1964年7月4日
上映時間104分
製作国日本の旗 日本
言語日本語
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概要 編集

篠田正浩司馬遼太郎

司馬遼太郎の小説『奇妙なり八郎』の映画化作品である。幕末の動乱時代を舞台に、苛烈な政治抗争の中に身を置き、後ろ盾となるも持たずの都で謀略の限りを尽くした風雲児・清河八郎の半生を扱っている。主演の丹波は、半ば自信家で次第に煽てられて、天下を取り清河幕府を開くとまで豪語、増長する清河を闊達に演じている。また木村功岩下志麻らが強烈な個性を発揮し、印象を残している。更に特別出演した佐田啓二が、こうした人間模様を冷徹に見つめる語り部的な存在で登場し、坂本龍馬役を重厚に演じている。監督の篠田は、この作品において、和製ヌーヴェルヴァーグを意識したといわれ、作品中幾度も自身が傾倒したオーソン・ウェルズ監督作『市民ケーン』の演出技法を模倣し、実験的な演出を歴史作品で実践した。

スタッフ 編集

この映画での音楽は尺八プリペアド・ピアノの2楽器のみが用いられ、テープ変調処理の上でサウンドトラックとしてまとめられている。演奏は横山勝也(尺八)、一柳慧(プリペアド・ピアノ)。

キャスト 編集

外部リンク 編集